399866 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

元・占い師 ルビー

元・占い師 ルビー

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2020年10月04日
XML
カテゴリ:人間関係
☆皆さん、如何お暮らしでしょうか。

 日本での殺人事件の55%は家族間で行われているそうです。痛ましいことです。

 本来ならお互いに助け合うはずの親子や兄弟姉妹が、なぜ殺人事件の加害者と被害者になってしまうのか、本当に残念なことです。

 「親しき中にも礼儀あり」という言葉はありますが、現実にはよその人であれば遠慮して言わないような言葉を家族であるがゆえに失礼なことを言ってしまったり、言葉の暴走はあるように思います。

 昔、高名な学者(男性)の孫が母方の祖母を殺して、自(みずか)らもビルの屋上から飛び下りて命を絶ってしまった事件がありました。

 その後、その少年の母親が長編の手記を書き、それが文庫本になりました。私はその本を読破しましたが、深い感慨に浸ってしまいました。

 その家庭では、少年の母方の祖父が東京大学を卒業した大学教授で、父は祖父の東京大学での教え子であり大学教授、母は名門の私立大学を卒業してテレビの脚本を書くなどして活躍していたようです。

 その後、両親は離婚して、少年と妹と母、母方の祖父と祖母という5人暮らしになったそうですが、祖母は少年に向かって、「あなたのお父さんもお爺さんも東京大学を出ているのだから、あなたも勉強をがんばりなさい。」と言って、常に少年の勉強の進捗(しんちょく)状況を監視していたそうです。

 母親の手記の中に、「あなた(少年)を追い詰めた私の母を心から憎いと思いました。」という件(くだり=文章の一部分)がありました。

 少年の祖母の立場からしたら亭主と娘婿(むすめむこ)が東京大学を卒業して大学教授にまでなれているのですから、少年に対して学業優秀であることを期待する気持ちもわかります。

 しかし、父親は離婚して不在、母は職業を持っていて留守がちという生活の中で少年は窮屈だったのではないでしょうか。

 家庭という密室、そして祖母の過干渉の中、少年は高校生のときに祖母を殺害して自らも死ぬという凶行に走ったのですが、その根底には東大受験から逃避したい心理があったように、私は推察します。おそらく少年にとって東大合格への期待は重圧だったのではないでしょうか。

 どうせ死ぬのであれば、自分を苦しめる祖母も道連れにしようと計画していたことを、少年の死後に母親が少年のメモなどから知って深く苦悩する場面がありました。

 この事件を通して、私たちは学ぶ事が多いように思います。

 私たちの普段の生活でも、程度の差こそあれ何気なく子どもに圧力を掛けてしまっていることはないでしょうか。

 例えば、父親が医師であるので、父あるいは母が子どもに医師になることを勧めたり、親の職業を継(つ)いでもらいたいと話すことはあるのではないでしょうか。

 私が占い師としての経験から多く鑑定した実例では、次の二つの場合があります。

1.親の職業を子どもに継いでほしいとか、親の趣味を子どもにもやってほしい。
 親が好きなことを子どもにもしてもらいたい。

2.親が果たせなかった夢を子どもには実行してほしい。
 例えば、親がなりたいけどなれなかった職業に子どもには就(つ)いてほしい。

 私も子どもがいますので、上の1と2で掲(かか)げた親の気持ちはよくわかっているつもりです。

 しかしながら、学業においても仕事においても、「自分が出来たのだから、子どもも自分と同じように出来て当然」と思って、親が先回りして子どもを引っ張るのは子どもの意思を尊重していない気がします。

 もちろん子どもが自発的に「親と同じ職業に就きたい」と思うのであれば良いですけどね。

 また、親が子どもに対して、自分が叶えられなかったことを子どもに託すような、「自分の代わりにやってくれ」という期待も、子どもに過度な重荷を背負わせてしまうので、親の気持ちは理解できますが勧めないです。

 世の中には、「親が子どもの学費を出してやっているのだから、親が望む職業に子どもが就くのは当たり前だ。そうでないなら、学費は出してやりたくない。」という考えを仰(おっしゃ)るかたもいます。

 親の気持ちとして、子どもの成長や出世を楽しみにするのは自然だと思いますが、子どもの自発性を尊重して下さい。

 事件になるのは極々(ごくごく)稀(まれ)な家庭ですが、事件にまで至らなくても親子の間でしっくりいかず心の溝(みぞ)ができることもあるように思います。

 親にとって子どもは操(あやつ)り人形ではないので、「親が出来たから子どもも出来て当然」の押し付けも、逆に「親が出来なかった夢を子どもには叶えてほしい」と期待を託すのも勧めないです。

 親がお金を出して子どもを育てていても、子どもの人生は子どもが決めていかないといけないです。

 今頃は、子どもが40代になっても50代になっても親の家に同居して無職で引きこもりの家庭が増えたようですが、40代や50代で健康な体であれば自立して暮らすべきだと思います。

 親と子のありかたは、親のわがままを子どもに押し付ける育て方も良くないし、子どものわがままに親が合わせるのも躾(しつけ)ができないですよね。

 どちらにも偏(かたよ)らないで中庸(ちゅうよう)が理想ですが、難しいです。

 親も生身の人間ですから、試行錯誤しながら子どもを育てて下さい。    

 文責 ルビー

 ↓ 下のマカロンをクリックして下さる人のご健康と幸福を祈念しています。

人気ブログランキング

全般人気ブログランキング

にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年10月04日 02時29分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[人間関係] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X