カテゴリ:文学の話
ただで配布している文庫本、ゲドを読む。
を手に入れる。 そして、清水真砂子さんが、 わたしがミヒャエルエンデの作品をいまひとつ 夢中になれないのは、彼が 支配者になって作品を全部コントロールしているからです。 (ゲドを読む。 糸井重里 発行ブエナビスタホーム エンターテイメント) と言っていたので、わりとがくっとした。 そうかなあ~。 エンデのエッセイをずっと読んでいると、 彼が作品を支配するというスタンスで作品をつくっている ニュアンスがどうもないように感じられたので。 もっと、右脳的に、もっと降りてくる感じのところで 作品を練っているように思うんだけど。 エンデはわりと弁証的に、ベートーベンのように、 村上春樹的に、物語をつくっているタイプではないかなあ。 と思っている。 そして、彼の作品は圧倒的に力強いのだけれども、 それがどうも「支配している」と感じる原因のひとつではないかなあ。 と思う。 まあとにかく、彼は、ものがたりの作用を ものすごく知り抜いている上であえて 語りたいことを語らずに語ることのできる作家のひとり ではないでしょうか。 あ~~ というか、 映画のゲド戦記、おそろしくて見れずにいます。 そして、思ったこと、それは、 河合隼雄さんは、ゲド戦記のテルーがでてくる5巻に 間に合ってたんだ。 である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.20 22:48:04
[文学の話] カテゴリの最新記事
|
|