子猫誕生秘話-新たな出逢いと別れ-最終章
前回(本編 3)よりつづく。ラテコが妊娠してる事に気付いた時、私は「安全な家の中で産ませてあげたい」「何かあった時でもスグ助けてあげれるように目の届く所に置きたい」「産まれてくる子もノラにはしたくない」そう思って急遽、かなり予定外でしたがラテコを迎え入れる事を決めたんです。それなのに…何が助けてあげたい、だ!助けてあげられなかったじゃないか!と自分を責めました。自分の“人間の高慢さ”を恥かしく思い、全く頼りにならなかった事をとても悔やみました。それに比べてラテコは私たちの力は一切必要とせずに子供たちを産み落とし、舐めてキレイにしてあげて、へその緒も噛み切って、お乳をあげて立派に母の役目を全うしていました。誰に教えてもらった訳でもないのに、しかも妊娠・出産は初めての経験のはずなのに、ちゃんと全部正しくやりきるんです。本能を忘れて腑抜けてしまった人間はそれを目の当たりにして感心するしかなく、改めて自然の力を畏怖しました。逆にラテコから教えられ、助けられた事の方が多かったんです。未熟児で産まれ、助かる望みは無いだろうと早々に見切っていた子にラテコが見向きもしなかったのも“自然の流れ”だったのかもしれません。でも、そんな子でも助けられるのが“人間の力”だと私は信じていました。というか、見ている人間がこんなマヌケじゃなかったら助かっていただろうと今も思います。私たちが最後に出来る事は何だろうと相方と考え、“のぞみ”と名前をつけました。黒い毛並みの女の子でした。黒の女の子、クロエとなのあは大きくなるにつれ、それぞれ特徴的な模様が出てきて、可愛らしい個性を発揮して元気に育っています。“のぞみ”も大きくなっていたら、どんなおてんばちゃんになっていただろうとよく考えます。そして、涙が出てきます。相方との話し合いで“のぞみ”は思い出の深い布に包み、近所の公園に埋める事にしました。お葬式や火葬も考えましたが、土に埋めて自然に帰す事にしたんです。その公園は近所の友人宅の近くでもあり、よく皆で集まってバーベキューをしたりする所でもあるので寂しくないだろうという思いもありました。そして、この日からちょうど1ヵ月後の10月20日の夜、ラテコが急に天井をバッ!と見上げ、猛ダッシュで部屋を走り回り、またピタッ!と同じ場所に戻ってきてバッ!と天井を見上げる、という奇怪な行動を取りました。実際にラテコに“何が”見えていたのかは分かりませんが、私たちは「“のんのん”が帰ってきたのかな?」と話しました。今でもたまに水飲み容器が誰も触ってないのに“コポコポ”いう時は「“のんのん”がお水飲みに来たのかな?」と話します。我が家で使っている水飲み容器↓ペットボトルに水を入れて逆さに差し込んでおくと、水を飲んで水位が低くなると“コポコポ”と補充される仕組み。これが良い事か悪い事か分かりませんが、“のぞみ”はウチに居ます。というか、ちょくちょく遊びに来ます(^-^)実態は親子合わせて5にゃんですが、最初に描いていたようにウチには6にゃん居ます。まぁ、もちろん、ゴハンの用意は5にゃん分ですし、ブログや普段の話の上では5にゃんって言ってますけどね。成仏して欲しいですけど、気持ち的には6にゃんです。こうでも思わなきゃやってられない…という気持ち半分…ヘンな言い方かもしれませんが、こんな悲しい体験のお陰で「命はたくましいものだけど、同時に呆気ないほど簡単に逝ってしまう」という事を痛感したので、“今いる元気な命たちは全力で守ろう”という決意が尚一層強く固まりました。この時から私はラテコの保護者、そして子猫たちの“おばあちゃん”として新たな一歩を踏み出しました。 -完-品揃え豊富でココへ行けば大概何でも揃います。対応も丁寧でメルマガも面白く、行きつけのネットショップです(^-^)インポートペットグッズが満載!「ペッツデポタウン」日本ではなかなか手に入らないものが格安で手に入ります(^-^)/虐待や動物実験で苦しむ動物たちのちょっと目を背けたくなる現実がここにあります。(総合病院ペットセンター名越の動物愛護を推進するページに飛びます。)【動物愛護】 パープルバンド ~動物たちを助けよう~