鹿児島・錦江湾 春の風物詩,黒酢の仕込みが始まりました。
鹿児島県霧島市福山町にある黒酢造りの老舗「坂元醸造」で,春の仕込み作業が始まりました。つぼに原料を入れて発酵,熟成させる江戸時代から続く伝統製法が特徴です。
坂元醸造によると,つぼは計約5万2千本で,黒酢造りの盛んな同市福山町にあるつぼの約7割を占めます。年2回,春と秋に仕込みをし,春は6月までの期間中,職人がほぼ毎日つぼの中をのぞき込み,竹製の棒でかき回しながら風味や色を確かめる。温暖な気候の下で発酵が進み,1年以上かけて熟成され,琥珀(こはく)色の黒酢が出来上がります。