コンパクトホテル「ファーストキャビン」倒産
デザイン性の高いコンパクトホテルとして人気を集めていた「ファーストキャビン」が倒産した。(株)ファーストキャビン(千代田区紀尾井町3-6、2006年7月7日、資本金11億9500万円)と関連4社は4月24日、東京地裁に破産を申請した。ファーストキャビンの負債総額は11億3082万円。
コンパクトホテル「ファーストキャビン」を展開。1泊4000円から6000円の宿泊料のホテルで、運営受託やフランチャイズを中心にホテル数を増やし,直近では約25軒まで拡大し、2019年3月期は売上高16億8645万円をあげていた。
だが,ホテルの供給増や競争激化から,、2019年3月期は減損など特別損失の発生で2期連続の赤字を余儀なくされた。さらに、「新型コロナウイルス」感染拡大で,3月下旬から4月上旬のホテル稼働率は約10%まで落ち込む日が出るなどして,営業状況が急激に悪化し,事業継続が困難となった。
今回の破産申請で営業を終了したホテルは「ファーストキャビン築地」「ファーストキャビン京橋」「ファーストキャビン京都河原町三条」「ファーストキャビン京都嵐山」「ファーストキャビン柏の葉」の5軒。
フランチャイズ店舗の多くは新型コロナウイルス感染拡大の防止のため休業中である。今後の収束動向を踏まえフランチャイズオーナー等の判断で営業を再開する予定。