日本には111の活火山があります。温泉や風光明媚な風景、肥沃な土地など日本の生活ともつながりが強い火山活動。活発度は火山ごとに差がありますが、ひとたび噴火すれば大きな影響を及ぼします。
阿蘇山,警戒レベル3に 気象庁「噴火の可能性高い」
気象庁は24日,熊本県の阿蘇山で火山活動が活発になっているとして,噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。火口から約2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
>>>噴煙を上げる阿蘇山
ライブカメラ 阿蘇火山博物館・草千里 2022-02-27 17:48
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3,入山規制)が継続>
阿蘇山では火山活動に高まりがみられることから,火口から概ね2kmの範囲では,噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
◆火山活動の状況
阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態です。昨日(24日)15時以降、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅は5マイクロメートル毎秒程度で推移しています。
昨日から本日(25日)15時まで、中岳第一火口の噴煙の状況に特段の変化はなく、白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりました。
GNSS連続観測では、2021年9月頃からみられていた草千里付近の深部にあるマグマだまりの膨張を示すと考えられる基線の伸びは、12月頃から停滞しています。
阿蘇山では火山活動が高まっていることから、中岳第一火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
◆防災上の警戒事項等
中岳第一火口から概ね2kmの範囲では,噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では,火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また,火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
>>>阿蘇山 気象庁草千里ライブカメラ 2022-02-27 17:38
噴煙を上げる阿蘇山・中岳。周辺の山肌は灰色に
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◆阿蘇山 公園道路ライブカメラ 2014/1104 15:35
*イラストの出所:
イザ(産経)
http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-8103-m.html?pdm_ref=hts
あんしんの殿堂防災館
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。 【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は,地域の状況や火山活動状況により異なる)