―Yin&Yan―

週末の話し合い？...の結果決まった役割。

本日が決行日。


朝出社前から緊張･･･するかと思ったが、
別段そうでもなかった。

「とうとう言っちゃうんだなぁ･･･」

と、ひとごとのような感覚。


社員の始業時間より少し遅れてパートさんは出社してくる。
出社直後にタイミングを見計らって
隣の会議室へ呼び出すことにした。

さすがに出社してきたパートさんに朝の挨拶を
したときから緊張してきた･･･
（一応平静は装ってはみたが･･･）

「○○さん、話があるんだけど、ちょっと
　隣（の会議室まで）いいですか？」

ちょっと話がある、ってなカンジでさりげなく。

・・・

会議室の奥のソファーセットに対面で座る。

「なんの話だろう？」と怪訝そうな顔のパートさん･･･。



早速「話」を切り出す。

　

　まず最近の仕事の様子から気付いた点。
　担当A（このパートさんに仕事を指示している）から聞いた話。
　そしてどこがいけないのか･･･
　
　最近はその場しのぎでとりあえずなんとか進めている、
　という傾向がかなり見受けられたので、
　そこを話の糸口に、もっとこうすべき･･･

･･･と話を持っていくつもりだったのが。


　「辞めます」


・・・え？


いきなりの辞意表明。


続いてパートさんの「トーク」開始。

　これまでのこと･･･
　　今の部署には一旦は断ったのにどうしても、と言われて
　　配属させられた、･･･と1年以上前の心情吐露から始まり、
　　同僚のパートさんとの確執、苦しい思い、それでも我慢して
　　頑張り続けたこと、決して手を抜いているワケではない･･･
　　etcetc...小1時間程続いた。



うーん、これは予想外の反応･･･（でもないか）
たまりにたまった鬱憤（うっぷん）があったのだろう、･･･
たまにある会社の飲み会でも話題にできないからなぁ･･･
こういう話って。
（上司の悪口...、じゃなくて問題点批判ならいくらでも
　話題になるのだが）

　　帰宅して号泣することも数知れず･･･
　　旦那さんや子供にも心配され、
　　「もう辞めたら」と何度もすすめられてるとか...

　それでも続けてきた理由...
　一応「この仕事が好きだから」と言ってはいたが、
　理由の半分以上はこれまで数年間、この会社で
　パートを続けてきた、という自負と意地なんだろう･･･。



...話している間、感極まって涙を流すこと数回。
それを冷静に見据えつつ、こちらはただ頷いて
相槌を打つだけに徹する。

言いたいことはわかるのだが、会社組織で仕事をするうえで
それはどうか、とか突っ込みどころもたくさんある。

......が。

当初予定していた「話の流れ」がまったく別方向に
なってしまったため、ここは聞き役に徹するのが一番無難。
（ゆえに言いたくても我慢我慢･･･）

　
　結局、明日「退職届」を書いて持ってくる、と宣言して
　話は終わってしまった。
うーん・・・・


当初の予定･･･

　パートさんにまだ「やる気」（というかやれる意欲）が
　あるなら、それを引き出す。
　（→これは担当Aが期待していた部分）
　...重要ポイントだったけど...
　
　以前にも書いたけど、自分としては基本的に「向いてない」
　と思ってたので、「辞意表明」を聞いて内心ホッとした
　部分もある。
　
いずれどこかで区切りをつけなくちゃいけないから...
それが今だったんだろう、と。


　こうしてキッカケはできた。


担当Aと上司Bに話した内容を報告。
その後、それぞれもパートさんに対して話をしたようだ･･･。

次の日、宣言どおり退職願を提出しようとしたが、
却下になった。
まあパートさんとはいえ、辞める1ヶ月前以上が原則だから
当然といえば当然。
いきなり辞められても後任がいないので、現実的にも
受け入れられない。

...というわけで、気合を入れなおして、あと1ヶ月頑張って
みましょうよ、という結論に落ち着いた模様。

　
ふーん・・・そうなんだ。


まあ・・・きっかけ作りに駆り出された感が強いけど、
今のところはこれでよかったんだろうと思う。

（...これ以後、ちょっと気まずくて必要以外にしゃべる機会が
　少なくなっちゃったけどな(^-^；）