今日の言葉 1867 温故知新(おんこちしん)
■温故知新意味:昔の物事を研究・吟味して,そこから新しい知識や見解を得る。類語・関連語:往を明らかにして来を察す。He that would know what shall be, must consider what has been.説明:もとは論語の言葉。「故(ふる)きを温(たず)ねて,新しきを知る。以って師と為る可(べ)し」。古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師となるにふさわしいの意。温は水+右側の文字(音符のオン)の形声文字。オンはあたたかいの意。もと川の名前だった。あたたかいの意は借用。故は攵(攴)+古の形声文字。攴(ボク)は強制するの意。音符の古はふるく固いの意。しいて古く固くしてしまうの意。知は矢+口の会意文字。矢を添えて祈り神意を知るの意。新は斤+木+辛の形声文字。音符の辛は,刃物の象形。木を切って薪にするの意。薪の原字。あたらしいの意は,切り口が鮮やかなところから転じたもの。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。