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私は、小説が書けない

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カテゴリ:面白おかしい話
いえ、ご心配なく。迷い込んだわけではございません。
あくまでも、ドラマの話。原作は、あの松本清張。

そういや、昔。私には、ヒマなOL時代があった。
前職でなく、前々職の頃。
5時過ぎに会社が終わっていたのよね。
今じゃ、考えられないことだけど。
すぐに家に帰ればいいのに、書店で本を買って
喫茶店でホットコーヒーを片手に、読書タイムを楽しんでいた。
夢中になっていたのがまさしく、松本清張の小説。

彼の作品はとにかく、テンポがとても良いので、
今まで何度もドラマ化や映画化されて来た。

最近の話では、2年前の“黒革の手帖”。
そして、只今放映中の“けものみち”。
どちらとも主演は、米倉涼子。

個人的な意見かもしれないけど、米倉涼子は松本清張作品のヒロイン像にピッタリ。
今をときめく女優さんの誰よりも、彼女がベストチョイスだと思う。
松本清張の小説を一度でも読んだ人は知っていると思うが、
大抵の場合、主人公は純真無垢や明るい感じではない。
皆、暗い過去に捕らわれていたり、辛い人生を強いられていたり、
何か秘密を握っていたりなど、一癖も二癖もある人ばかり。
しかし、不幸なのだが、何故か秘めた強さも合わせ持っているのだ。
だから、どんなに演技力がある石原さとみや上戸彩でも可愛すぎて演じきれないと思う。
愛人役がピッタリの黒木瞳でさえ、少し気取った雰囲気が適役とは言いがたい。
やはり華やかさと同時に、泥の中にでも咲く花のような凄まじい
バイタリティーがある米倉涼子でなければ。

“けものみち”だけでなく、“黒革の手帖”もそうだったけど、
松本清張作品のヒロインの誰とも私は共感できない。
読みながら(もしくは、見ながら)いつも、
「あんた、自分で自分の首を締めてるだけやん!」って突っ込んでしまう。

でも何故だろう。ぐいぐい引き込まれるのは?
私が決して足を踏み入れるはずのない世界で、
彼女たちは燃え尽きるまで彷徨っているから?
私が決して選ばない人生を、
彼女たちは朽ち果てるまで生き抜いているから?
ようするに、禁断の扉を開いてしまった気分になるから!?

“けものみち”も、来週で最終回。
あ~、これで米倉涼子の名演技とも、彼女のラーメン・パーマともお別れなのね!
そう考えると、少し寂しい。

またまた米倉涼子主演で、松本清張作品第3弾ってないのかしら!?
(ご存知の方、教えてください!!!←ちょっと必死!?・・・笑)






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最終更新日  2006年03月03日 00時16分23秒
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