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私は、小説が書けない

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カテゴリ:面白おかしい話
書店に並ぶ漫画の単行本。
その一冊一冊を被うのは、透明のビニール。
別にヘンなやつにだけじゃないよ。
それが何系の漫画であれ、ビニールが被されているのだ。
要は、立ち読み防止のための店側の対策。
だから小説とかのように、パラパラめくって中身を見ることができない。

このビニール、説明する必要もないけどすごく薄い。
サランラップより少しだけぶ厚いという感じだろうか?
別に亀田三兄弟でなくても、ビリッといける。
ひ弱(?)な私にだって片手ででも破けるよ。

しかし、店内でそのような行動をとる人なんていない。
万引きが最大のタブーなら、その次にやっちゃいけないことなのだから。
第一そんなことやって、平然と漫画を読み出す人を見たことあります?
いたとしても、注意されて恥をかくだけじゃない。

だから、このビニール。
弱っちいくせして、すごく偉そう。
お前を倒すなんて楽勝なのに。
すっげぇ権力というか、効力を持ちやがってさ。

ということで、とある日の午後。
私は書店の漫画コーナーで非常に困っていた。
手には、某人気少年漫画の単行本。
問題は、買ったのかどうか、覚えていないということ。

表紙の絵・・・
見たことあるような、ないような。
裏に書いてある解説・・・
読んだような、読んでないような。

とりあえず持ち上げ、いろんな角度から覗いてみた。
ああ、なんて虚しい努力だろう。
そんなことしたって、中のページが見えるワケがない。

もう、いい。こうなりゃ、店員に聞こう。
うん、それが一番賢明。

私はその漫画本を手に、レジへ。
「すみません。これ、いつ発売されたものですか?」
すると係りの男性店員は、「12月○×日です」と即答。

そして、「内容を確認されますか?」と聞くや否や、ベリッ!
ビニールを、なんと!・・・破いた!!!
ビックリしている私に向い、「はい、どうぞ。お確かめください。」と漫画本を突き出した。

へぇ~、こんなことってアリなんだ!

軽~く感動。
客としてはタブーな行動が、店員にとっては、いとも簡単なこと。
これって店側の人間にしか許されていない権利なのね。

そっか。それでは・・・
内容をチェックしたけりゃ、今度から店員に聞けばいいってことなんだ!

いや、そうじゃなくて!!
今度からは・・・
買ったかどうか、先にちゃんと確認してから、書店に行きます!!!

(ちなみに内容を確認させてもらった結果、すでに購入済みと判明。
書店の店員さん、ご親切な対応ありがとうございます!)





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最終更新日  2006年03月04日 23時51分10秒
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