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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話

後数日で、ある大きなスポーツの世界大会が開かれる。
今回の開催国は、日本。
ということで、全国の各会場にて試合が行われるのだ。

ラッキーなことに、私も通訳の一人としてこのイベントに参加することに。
私の勤務地は、札幌。期間は、10日間。
北海道は、初めて。仕事でこんなに長く出張に出るのも、初めて。
しかも大会ということで、一日平均労働時間は、12時間。

イベント系通訳は、時間が長く、不規則なのが当たり前。
それに、「何が起こってもおかしくない」との大前提にある。
肉体的に楽なのは、そりゃ会議通訳でしょう。
だけど、私が好きなのは、イベント系!

確かに、疲れるし、睡眠もろくに取れないけど。
だが、主催者側の人達とのチームワークを通して、
「心を一つにして、この会を盛り上げよう!」という
素晴らしい一体感を味わうことができる。
そのイベントが終わる頃には、皆がまるで家族のように親密になるのだ。

さて、今回。
実は出発前にちょっとしたハプニングがありまして。
私は当初、もう一人の通訳と札幌で働くことになっていた。
しかし今日、エージェント(仕事の手配先)から、
この通訳は結局行かないとの連絡を受けた。

その理由、なんだか分かります?
昼と晩、お弁当なのが嫌だから・・・だそうです。

信じられん。
私なんて、「お弁当支給されるの?うわぁ~、嬉しい~!」って思ったのに。
どうやら、その通訳。「長期の仕事だから、たまにはヘルシーなものを食べたい」と
ダダをこねたみたい。その他も、細かい要求がたくさんあったそうだ。
エージェントは、今からこうだったら、先が思いやられる・・・
ということで、仕方ないけど、彼女をクビにした。

といっても、当日まで後2日だから、代わりの人を見つけられない。
だから、エージェントの社員さんが行くことになった。
私は、このエージェントと2年くらいの付き合いになるので、
この社員さんのことはよく知っている。

結果的に、この社員さんになって良かったと思う。
あの通訳の素性が、ギリギリだとは言え、出発前に発覚したことが何よりも幸い。
でなきゃ現地で、そいつの身勝手ぶりに、私はキレていたかもしれない。

何はともあれ、その通訳は大バカ者だと思う。
あんた一体、何様だ?と言いたい。
あの戸田奈津子大先生でさえ、こんな主張はしない。
しかも、そいつ。私より通訳経験が浅いのだから、本当にビックリだ。
もうこのエージェントから二度と仕事の依頼は来ないだろうし、
こんな態度を取り続けていたら、通訳業界からつまはじきにされるだろう。

通訳は、どんな場合でも、ワガママであってはならない。
私だって、オーマイガーッ!な経験をしている。
牛の品評会で、牛糞だらけの牛舎で2時間は本当に臭かった。
また別の時、取ってもらったホテルの部屋がホコリだらけで、
夜通しくしゃみの連続だったこともある。
その他、「フタを開けて、ビックリ!」体験多々あり。
(今では笑い話になるけどね。またの機会にでもお話します。)

しかし、一度も文句を言った覚えはない。
その現場に行ってしまえば最善を尽くすのが、仕事人がすべきこと。
それに、嫌だったら、次からその取引先の仕事を受けなければ済む話なのだから。

今回のお仕事は、確かにハードだけど、とても待遇が良いほうだと思う。
ホテルも札幌では一番良いところだし、仕事自体でも凄い人達と関わることができるのだ。
だから、あの通訳の不満の原因が何だか良く理解できないが、
私はとても満足している。

そして何よりも。牛舎やホコリだらけのホテルのような
“すっとこどっこい”な体験があったからこそ、
今の通訳としての私があり、現在の状況を感謝できるのだ。

今回、仕事を手配してくれたエージェントに、こう言われた:
「abimegさんは、本当に文句がない人なので、とても楽です。」

そう。エージェントに“負担”と思われたら、そこでおしまい。
これからも、このことを肝に命じよう。
そして今回も、一生懸命にがんばり、「abimegさんで、良かった!」と
思われる仕事をやってこよう。
キャリアと呼べるものはないけれど、私は結構タフなので!(笑)

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ということで、しばらくの間、ブログ更新できません。
でも私のこと、忘れないでね!
では、行ってきます!がんばってきます!!!






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最終更新日  2006年08月16日 01時07分03秒
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