秋篠宮殿下と紀子様に待望の男児が誕生したこの日、
神戸は一日中シトシトと雨が降っていた。
私は幼い頃から、雨が嫌い。
遠足が中止になるのも、公園で遊べないのも、ぜんぶ雨のせい。
大人になったらなったで、別の理由が浮上。
だって、髪の毛は爆発するし。当たり前だけど、外に出れば濡れるし。
つまり、オシャレの妨げになる憎き雨ってワケ。
(はい、確かに。とても自己中心的な理由です・・・笑)
まあ、とにかく。好きじゃない。
が、しかし。
「嫌い、嫌い」と言いつつも、雨が降ると私は、どうしても・・・
踊りたくなるのだ!
その原因は、ある映画に起因する。
はい、こちら:
「雨に唄えば」(原題: Singin’in the Rain)
1952年の作品。
だから言うまでもないが、公開時に私はこの世に存在していなかった。
どこかのミニシアターでリバイバル上映を見たのだろう。
それも、小学生くらいの頃だと思う。
が、しかし。主人公のジーン・ケリーが、ずぶ濡れになりながらも、
雨の中で踊りまくるシーンが今でも目に焼きついている。
本日、どうしても外出しなければいけない用があった。
大きめの傘を差してはいたものの、完全にドライな状態を保つことなんて不可能。
肩に掛けたカバンは濡れ、ジーンズの裾やスニーカーもグショグショ。
が、容赦なく雨脚は強まり、風も吹き出してきた。
ヘアスタイルは勿論のこと、モワ~ンと巨大毒キノコと化する始末。
こんな時、口から出てくるのは暴言ばかりだ。
必要以上に悪態をつく私。
レディーらしからぬ行為だ、まったく。(レディーって誰?と突っ込むな!・・・笑)
が、同時に。やはり、無性に・・・
踊りたくなったのだ!
水溜りを蹴り、傘を振り回し、びしょ濡れになった歩道を駆け上がり、
ジーン・ケリーのように “What a glorious feeling!” と叫びながら
雨の中で踊れたら!
それこそ、まさしく、
“なんて素晴らしい気分だろう!=What a glorious feeling!”
っと、ここで我に帰る。
私は、現実の世界にいる。それに、家の近所だし。
そんなこと・・・
できるワケないやん!
しかも、あの映画でジーン・ケリーが雨の中で踊っていたのは、
ヒロインに恋してとてもハッピーだったからじゃないか?
先に恋しなきゃ、こんなエキセントリックな行動しちゃいけないかも。
ということで、すぐに冷静になりました。
そして、また「雨め!こんにゃろ~・・・」と“嫌々”モードへ逆戻り。
でもね、そのうち。やってみたいんですわ。
雨の中で、踊ること。
神戸は地元過ぎて無理だけど、どこか別の場所なら大丈夫かも?
だから・・・
いつか雨の日に、雨がっぱに身を包み、傘を振り回しながら、
あなたの街で踊り狂っている30歳女を見かけたら。
それ、きっと・・・私です。
一声かけてくれますか?
それか、そっとしてくれても構いませんよ。
でも、一緒に踊ってくれたら・・・
と~っても嬉しいかも!(笑)
(以上、雨の日の独り言・・・終わり!)