本日、雨が降ったりやんだりの神戸は、夕方から風がビュービュー。
ということで、いつもは外に出している植木を私の仕事場へ、一時避難させることに・・・
そういえば、今年の春ぐらいに、2本あるベンジャミンの木の片方が、
元気がなくなって来たと書いたこと、覚えてる?
ほら、ベン1号と2号の話。 (詳しくは、ここを参照)
この写真の後ろの列の右端に、ベン1号と2号が写っているのだけど。
一番右端が、あの団子虫の被害に遭ってたベン2号なの。
でも、今じゃどちらとも、スクスクと育ってるでしょ?
というか、どう見ても、ボーボーの伸び放題だよなぁ。(笑)
実は、あのブログを書いた後。
ベン2号は、本当に死んでしまいそうになったのだ!
というのも、すべて父親のせい。
「植木のことは、何でも知っている!」といつも胸を張っているのだが、
父親にだけは絶対任せられない。
だって今まで、彼の手にかかった植木は皆、命を落として逝ったのだから。
だから私は、真の“植木ドクター”である母親にベン2号を委ねたかった。
彼女も、「この子は、ゆっくりと治してあげなきゃあかん」って言ってたのだし。
だけど、父親から見ると、母親の“ゆっくり、じっくり”な治療法は受け入れ難かったらしい。
話をさかのぼること、数ヶ月前(まだ、夏が来てない頃のこと)・・・
どこで入手して来たのだろう?
ある日、父親は謎の肥料を家に持って帰ってきた。
そして、母親と私の必死の制止を振り切り、「これで、絶対に元気になる!」と断言して、
その妙な液体をベン2号に振りかけたのだった。
それからというもの、ベン2号は想像を絶する悪臭を放ち出した。
仕事場の外に置いているのも関わらず、
室内までに肥溜めのような臭いが漂って来る始末。
お客さんとか来た時、マジで恥ずかしかったよ。
「あはは~、私の仕事場って臭いでしょ?ごめんなさいね!」
って、こんな状況。もう、開き直るしかないやん!
一応、「でも、トイレの匂いじゃないからね!」って説明したけど。
誰も信じてくれなかっただろうな。だって、言ってる私でさえ、言い訳ぽく聞こえたんだもの。
(でも、本当に違うんだから。トイレじゃないんだから!!!・・・涙)
そして、ベン2号は見る見ると弱って行ったのだ・・・
「お願い!もう、放っておいてよ!いじらないで!」と父親に何度懇願しても、
「いや、一時的に弱っているだけや!」と言い、
毎日毎日、来る日も来る日も、ベン2号にその強烈に臭い肥料をやり続けたのだ。
「私が苦しいねん!こんな臭い匂い嗅ぎながら、仕事できへん!」と言っても、
「ベン2号を助けてるのに、それぐらいガマンしてや!」と聞く耳を持たない父親。
もう誰も、彼を止めることはできなかった!
父親のそのような行動が1ヶ月ぐらい続いた後、
いよいよドクター・ストップならぬ、母親の“マザー・ストップ”が入った!
「もう、パパにベン2号を触らせたら、あかんわ!
とりあえず、あんたの仕事場に隠して!後は、私が何とかするから!」
ということで、父親が帰宅する時間になると、私はベン2号を仕事場にかくまうことにした。
父親もその時点では、ベン2号の弱り果てた姿を見、
薄々と自分の方法が全く通用していないと理解し始めたのだろう。
それか、もうケアするのが、面倒臭くなり始めてたのかもしれない。
いずれにせよ、あまりベン2号の話をしなくなった。
そして、夏が終わった今日この頃・・・
見事に回復!今ではご覧のとおり、フサフサと緑の葉を茂らせている!
(ちょい伸びすぎなので、そろそろカットしなきゃいけないけどね・・・笑)
でも、ここまで元気を取り戻させるのに、ひと夏はかかった。
母親も、「ほんまに、大変やった。パパが変なことしてなかったら、
ここまで苦労もなかったのに」と、ちょいお疲れモード。
何はともあれ、さすが母親!ほんと、“植木ドクター”だわ。
私も仕舞には諦めかけていたのに、彼女は最後まで見捨てなかったのだ。
ところで、父親は今?
ベン2号のことなどさっさと忘れ、今度は小鉢に入った何かの木に夢中だ。
この植木の命、長くないだろうなぁ・・・(笑)。
母親に私は聞いた:
「なんで、あの瀕死の状態から、ベン2号を元通りにできたの?」
すると、彼女はこう答えた:
「植木もね、人間も同じ。皆、愛が必要やねんで。そして、最後まで信じてあげるのよ。」
うん、そうだね。その通り!
これからも、ベン2号にたくさん愛情を注いであげよう。
そして、最後まで「あんたは、大丈夫よ!」と信じてあげようっと。
あ、そうそう。
父親の“魔の手”からも、守ってやるからね!(笑)