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私は、小説が書けない

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カテゴリ:面白おかしい話
このブログで紹介した友人Aちゃんには2人の息子がいて、下の子は2歳半。
S君というこの子は、未だオムツが取れていない状態。
なので、ちょいとイタズラ心が働いて、からかってみた。
「S君、オムツしてるやん。じゃあ、まだ赤ちゃんやね。」

すると、S君の猛反撃開始。
「ちゃうわ~!赤ちゃんとちゃう!」
ちなみに「ちゃう」とは、関西弁で「違う」という意味。
S君。2歳半にして、方言を完璧にマスターしているじゃない!
って、そんなことに感心してる場合ではない。
なんとかして、彼の機嫌を直さなければ。

ということで、強力な助っ人に登場してもらうことに。
私は、ささっとあるアニメのヒーローの写真をS君に見せた。
すると、彼の顔に笑顔がパ~ッと広がる。
「アンパンマンや~!」

アンパンマンは、偉大なり。

では、話を別の友人に変えよう。
現在東京在住の友人Mちゃんは、何度かこのブログに登場済みだ。
彼女には3歳のNちゃんという娘がいる。
先日、Mちゃんと電話していると、Nちゃんが騒ぎ出した様子。
私はMちゃんに、「Nちゃんと喋らせて」と申し出た。
しかし、Nちゃん。いざママから受話器を渡されると、急に静かになってしまった。
どうやら、恥ずかしいのだろう。一向にこちらの呼びかけに返事しない。
仕方ない。また、あのヒーローに登場してもらいましょうか?

「アンパンマンだよ~。」
私は、精一杯その声を真似てみた。すると、どういうことだろう?
受話器の向こう側で、「ハッ!」という反応が。
続けて、私はこう言った。「Nちゃん、アンパンマンだよ~!元気かな?」
すると、はにかみながらNちゃんは、「うん、元気~」と。
そして、興奮MAXな声で「ママー!アンパンマンだって!」と叫んだ。
3歳の彼女は、信じ切っているではないか!
本当にアンパンマンと会話しているのだと!

嗚呼、やはり。アンパンマンは、偉大だ!

調子に乗った私は次に、「アンパンマンは、Nちゃんが好きだよ。
Nちゃんは、僕のこと好きかな?」と聞いてみた。
勿論、即座に「うん!」という返事が返ってくるものだと高をくくっていたのだ。
しかし、Nちゃんは黙っていた。あれれ?どうしたのだろう?
すると、少しの間をおいて彼女は、このように答えた。
「好き・・・でも、ママが一番好き!」

ジーンときた。
正直、とても感動してしまった。

アンパンマンは、偉大。
文句なしに、子供たちのヒーロー。だけど、ママには到底勝てっこない。
なぜなら、彼らにとってママはもっと偉大なのだから。





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最終更新日  2007年07月03日 17時52分36秒
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