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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話

通訳のため神戸地方裁判所に行ってきました。「裁判所」と聞くと、思わず「裁判?」とか「法廷?」とか連想しちゃうんだけど。少なくとも、私の場合は。しかし、本日のお仕事は、事件とか事故とかそういうのではなく、外国人の対象者が申し立ての申請をするのに同行した。申し立ての内容も、簡単に言えばビジネス上のイザコザ(しかも、ややこしくない系)。

通常、国際イベントとか国際会議関連の通訳をしている私にとって、こういうお仕事はハッキリ言って稀です。この話を最初に派遣元のエージェントから頂いた際、「嫌ならお断り頂いてもいいですよ」と言われたけれど、こんな機会でもなければ日常の生活でなかなか行かない場所に足を踏み入れてみたいと思った。しかも、エージェントには、「abimegさんはあくまでも通訳なので、法的知識は必要ありません。単に通訳をして頂ければ結構です」と言われたので、特に心配ナッシングな気持ちで、このお仕事を受けることにした。

同行した外国人は地裁の2つの部署へ行って、申し立ての手続きを行わなければならなかった。まず最初に向かった部署で対応してくれたヤツは・・・そう、あえて「ヤツ」と言わせて。だって、「お前に接客のマナーを叩き込んでやりたい・・・」と思わせるほど絵に書いたような「クソ公務員」だったから。幾ら私が通訳とは言え、法律の知識は当然ながら素人レベルしかないじゃない?なのに、一つ質問するごとに鼻でフッと笑って、薄笑いを浮かべながら小バカにして返事するの。同行した外国人も、日本語が分からないとはいえ、ヤツのマナーの無さは十分感じていた。"Why is he so rude?(なぜ、こんなに失礼か?)"と私に聞いてこられたけど、答えに困ったよ、まったく。これが仕事じゃなかったら、ヤツに私の右ストレートが飛んだだろうか?と、まあ。それは置いといて(笑)。とにかく、「お前、絶対にモテへんやろ?」と心の中で毒づいたけど、ヤツの左薬指に指輪がはめられてたのには驚いた。こんなヤツと結婚する人おったん?あ、そうか。この手のタイプは、家では奥さんに、へいこらへいこらしているんだろうな、きっと(笑)。

その部署で必要な申請をした後、次の部署へと移動した。「どうせまた、クソ公務員だろうなぁ」なんてなんにも期待せずに行くと、今度の担当者はさっきのヤツとは真逆の天使みたいなおじさんだった。「公務員はこうであって欲しい」と思わせてくれるほど全ての面に置いて満足行く対応をしてくれた。一緒に同行していた外国人も、「さっきの人は最悪だったけど、この人はワンダフォ~!」と喜んでました。とにかく、ものすごく丁寧且つ親切に、質問の一つ一つに答えてくれただけでなく、今後の対策までアドバイスしてくれたんだから、もう。おっちゃん、ええ人やぁ~!けれど、すご~っく!もう、ほんと。ものすご~っくお口が臭かった(涙)。どれほど臭かったかというと、今朝のメニューをズバリ言い当てられるほど。おっちゃん、ネギたっぷり入れた納豆食ったやろ~っ!ほんで、歯を磨かず出勤したでしょ!?人一倍鼻が効く私には、地獄でした。今日という日ほど、私は自分の超人的臭覚を呪ったことはない。ハンカチで鼻を押さえたい衝動をグッと抑えつつ、プロ根性のすべてを絞りだして平然を装った。また、心の中で、「これは、お花の匂い!これはと~っても芳しいバラの香り!」と自己暗示をかけ続けた。仕舞いには、鼻水まで出る始末でしたが最後の最後までネギ納豆臭と戦った私をどなたか褒めてください!(涙)

まあ、とにかく。同行した外国人も満足行く結果を得られたので、一件落着。このような稀なお仕事はまた体験するかどうか分からないけど、勉強になりました。

最後に・・・

これが、神戸地方裁判所です:

chisai.jpg  chisai2.jpg

赤レンガの洋館風建物がいかにも神戸らしい。各部署のお部屋は殺風景だったけど、一階のロビーはリフォームされたみたいでとても綺麗かった。ポスターとか、チラシとか、待合スペースのTVで流れていたVTRとか、至るところに裁判員制度のPRをしていたのが印象的でした。






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最終更新日  2008年06月05日 21時03分30秒
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