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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話

昨日、仕事で新大阪に行ってきた。

今回は私の十八番のアテンド通訳ではなく、久しぶりに会議通訳でした。まあ、会議というよりは企業セミナーだったので、ほとんどスピーカーが一人で喋ってた。と言うことで、逐次ではなくウィスパリング。つまり、スピーカーの声を聞きながら対象者(外国人)の横に座って小さな声で同時に通訳することです。リズムさえ掴めば大して難しくはない。けれど、何がしんどいかと言うと、ずっと声のボリュームを抑えながら喋りっぱなしなので、喉が渇くし、頬の筋肉やアゴが痛くなる。しかも、このセミナーは某ホテルの会議室で行われたのだけど、一匹の蚊がずっとブンブン飛んでた。私は小さい頃から蚊に一方的に惚れられており、昨日も例外ではなく刺されまくりました。

仕事は午前から夕方までだった。業務終了後、帰宅するために新大阪駅へと向かった。さて、この新大阪駅ってところ。ここは、JRの在来線と新幹線の両方の駅として機能しているので、言うまでもないがデカイ。そりゃ東京駅に比べたら小さいけどさ。私の感覚で言わせてもらうと、おそらく品川駅ぐらい?いや、もう少し大きい?ってか、長い。いずれにせよ、目的の改札口まで結構歩かなければならないんです。歩いている途中、駅の構内には大阪土産が売っている売店が多々あり、また同じぐらいの多さでいろんな種類の店舗も軒を並べている。

さて、テクテクとひたすら歩いていた私の目に、あるお店の看板が飛び込んできました・・・おっ!こんなところにも、あったん!?その看板には、次の文字が:

道頓堀くくる

ご存知のとおり、私が大大大大大~好きなたこ焼き屋さん。もうこのブログに「くくる」のことは何度も書いております。最近の記事は、こちら。もう一度私の「くくる」LOVEをお読みになりたい方は(そんな人いないと思うけど・・・笑)、どうぞ。まあ、とにかく。「これぞ、たこ焼き!」って味がする奇跡のたこ焼きなのだ、少なくとも私にとっては。

私の足は、勿論。その新大阪駅構内にある「くくる」の前で止まりました。そこはイートインはなく、お持ち帰りオンリーのお店だった。夕方という時間帯だったからだろうか、たくさんの人達がたこ焼きを買っていた。私もそのうちの一人になりたかったのだけど・・・だけど・・・

久しぶりのウィスパリング業務で疲れていたのだろうか?むし暑い日にスーツを着て苦しかったのだろうか?それとも、蚊に血を吸われすぎて弱っていたのだろうか?この世に生を受けてから、かれこれ32年(もうすぐ33年)。いつも超即決型人間で、「迷う」なんて言葉は私の辞書に載ってないはずなのに。ワタクシ、abimeg。この時ばかりは不覚にも、迷いました。

(心の声ーその1:「買わんほうがええ」)
ここでホカホカのたこ焼きを買ったとしても、私は今から電車に乗らなければならない。新大阪から神戸の中心地までは新快速でも25分ぐらいはかかる。そして、駅から家までの道のりを考えると、帰宅した頃にはたこ焼きは当然冷めてしまっている。冷たくなったたこ焼きなんて、工作用のノリみたいになっちゃうじゃない。でも、それを電子レンジでチンするなんてあり得ない。邪道どころの騒ぎじゃない。私にとって、それは犯罪に等しい行為。たこ焼き様に対して賠償責任問題だ。やっぱり、たこ焼きというものは火傷するぐらい熱くなきゃ・・・

(心の声ーその2:「必ず道はある!」)
けれど、せっかく「くくる」を見つけたんだもの。買って帰んなきゃ後悔するだろうなぁ。そんじょそこらのたこ焼きじゃないんだし。じゃあ、一箱だけ買って、ダッシュで帰ったら間に合うか?いや、冷たくなるのは間違いないけど。でも、我が家には粉モノ大好きな大阪人の母親がいる。たこ焼き蘇生術を心得ているかもしれない。しかも、「大阪人の家には必ず一台ある」と言われるたこ焼き機が我が家にはあるじゃないか(勿論、購入したのは母親)。それでもう一度焼き直すと、イケるかも・・・

と、普段使わない頭をフル回転していた時、私の中で2つの声が交差していたその矢先に、知らないもう一つの声がどこからか聞こえてきた。「あの、何かお探しですか?」ハッと我に返ると、それは店員さんの声だった。その顔には「いらっしゃいませ」の笑顔ではなく、「この人、何?」という困惑の表情が広がっていた。私って、一体。どれだけ長い間・・・

そこに立っていたのだろう?(恥)

あまりにも恥ずかしくて、もう穴があったら入りたくて、穴がなくてもパンプスのヒールでコンクリの床に空けてやろうかと思ったほど、もうどうしようもなく顔がバーニング~ッ(エドはるみ風)で、その場から・・・

猛スピードで逃げました!(ビュ~ン!)

私は別に駆けっこは徳井君・・・じゃなくて(笑)、得意じゃないけど。逃げ足だけは、何故か速い。あの時の走りは、我ながら凄かった。きっと、今年の北京で金メダルを取れるほど素晴らしかった(と思う)。

走って、走って、走って・・・目的の改札口までフルエンジンで駆け抜けて行き。脚が止まらず、体も止まりません状態で、ICOCAカード(西日本版SUICA)を改札機にピッとしたつもりの私。しかし、無情にも改札のゲートはビクとも開かず。ほんまに、もう。閉まったままのゲートに突進した私は、危うく・・・

でんぐり返りしそうでしたからっ!(笑)






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最終更新日  2008年06月19日 23時29分59秒
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