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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話
まるで平松愛理の1992年の大ヒットシングル「部屋とYシャツと私」をパクッたようなタイトルだけど(笑)。えっ、何?話題が古い?古くて結構。これは名曲ですからっ!平松さん大好きですからっ!しかも、彼女は神戸出身ですからっ!って、最後の一点は関係ないか?(笑)。

と、まあ。グダグダで始まっちゃったんだけど、今日は真面目にお仕事のお話。某外国人ジャーナリストの方の取材に同行して来ました。勿論、通訳として。向かった先は、某スポーツ用品メーカー。そこで、ある日本人の方をインタビューするってことで、私はご一緒させて頂きました。

取材通訳は、ハッキリ言って大好きです。最近、イベントやアテンド通訳がずっと続いていたので、久しぶりの取材通訳にウキウキしてしまったよ、まったく。前夜なんて、眠れないほど。エキサイティング~!で、グーグーダンスを踊ったかどうかは、まあ。その点については、明言しませんがね(笑)。とにかく、こんな気持ちになれたのも久しぶり。やっぱり、お仕事人生の中で、いつもではなくても、このように時々ワクワク感が訪れたらやる気が出ちゃいます。特に、単純なワタクシは!(笑)

なぜ、取材通訳が好きなのか?それは、ジャーナリストに同行できるからです。ジャーナリスト・・・私にとっては雲の上の存在。足を向けて眠れない。そりゃ、まあジャーナリストと言ってもピンからキリまでいるワケで、やたらと強気に自己主張しかしないウザイ人達もいることは確かだけど(おっと、暴言!?)。しかし、「ジャーナリスト」と言う職業は、私にとって憧れでした。なれるものなら、なってみたかった。やれるものなら、やってみたかった。だけど私はそこまでの文才に恵まれているワケでもなければ、客観的に物事を見据える能力にも乏しく、先を見る目もそれほど無いということで、この願望は早いうちからギブアップ。あ、でも。ご心配なく。励ましてくれたり、気を使ってくださらなくてもオッケーよ。結局のところ、私は今でも十分幸せですので(笑)。

それに、通訳をしているからこそ、こうやってジャーナリストの方に同行し、取材中はまるで私も「なんちゃってジャーナリスト」の気分を味わえる。こういう時こそ特に、「この仕事をやってて良かった」と思えるのです。

さて、本日。インタビューの対象者である日本人は、「マイスター」の方でした。「マイスター」はドイツ語なんだけど、英語で言うと「マスター」。あっ、でも。「マスター!コーヒー2つ。それと、おしぼり頂戴!」のマスターじゃないから、そこは誤解のなきように(笑)。この場合、「マイスター」=「マスター」は、日本語で言うと、「熟練工、名人、達人」。まあ、そう言った感じです。

今回のマイスターは、スポーツシューズの分野で長年ご活躍されている方でした。もうすぐ定年を迎えるそうですが、その一生をシューズ作りに捧げた人。真の職人です。それこそ、もの作りの本質を十分に堪能して来た人生だったと思う。たかが「一つのこと」とは言え、それだけを愛し、それだけに情熱を注ぎ、それだけを仕事のテーマとできるなんて、本当に幸福なことだと、今日のインタビューを通して、ひしひしと感じました。

私は元々、「羨む」って感情が欠落している人間で、そこが自分の良いとこなのか、悪いとこなのか分からないけど。ただ、マイスターとして生きていける人達は、「羨ましいなぁ」と言うか、純粋に「いいなぁ」と強く思います。そう言う意味でも、ジャーナリストもマイスター。象徴的な言い方をすれば、ペン一本で(このご時勢なら、PCか?)食べていけるなんて最高に思えます、少なくとも私から見れば。

ってなワケで、そういう人達から良い刺激を受けた素敵な一日でした!





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最終更新日  2008年08月27日 23時50分41秒
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