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カテゴリ:仕事の話
数日前のお話。つまり、木曜と金曜なのだけど、連日通訳業務に励みました。今回は、とある日本の団体が、アジア各国のビジネスパーソンを招き、2日間会議を開催。私は、その2日とも行われたレセプションで、アテンド通訳をしました。このようなレセプションは、ホテルなどの大宴会場で開かれ、ディナーが振舞われる中(立食の場合多し、今回もそう)、参加者が互いに名刺交換をし、歓談し、情報を分かち合いながら次のビジネスにつなげる・・・ってな感じで進められます。
まず、1日目。私は主催者側の部長さんに付きました。この方は部長ということで、もう挨拶したり、歓談したりする相手の数が多く、それこそ最初から最後までいろんな方々と延々に喋りっぱなし。通訳させて頂いた私も、舌が痙攣するんじゃないか、唇が乾き過ぎてポロッと落ちちゃうんじゃないか、と思うほど喋りっぱなしでした。 まあ、1日目はそんな感じ。無事に何事もなく終了。 そして、2日目。この日も、同じ団体主催の同じような会だったんだけど、私は今度は迎賓側の通訳で、とあるVIPの方に付くことになっていました。ここで、「なっていた」を強調したい。ほんと、めちゃめちゃ強調させて頂きたい。というのも、待てど暮らせど、その方は・・・ 現れませんでした!(驚) 当初、スタッフの方々に、「あの人は、いつもギリギリに来るから、ちょっと待って頂くかもしれません」と言われてたのだけど、20分経っても現れないので、にわかに主催者側がざわつき始めた。「とりあえず、そこにおかけください」と、会場の受付の隣のソファーを指指されたので、私はそこに腰を下ろした。スタッフは、ずっとエレベーター前で待機。ほら、相手はVIPだから携帯に連絡して「まだですか?」なんて聞けないし。かと言っても、ふと現れたら、ちゃんと出迎えなければいけないので、エレベーター前を行ったり来たりするスタッフの方々。エレベーターの扉が開くたび、皆さんピクッと反応するんだけど、当の本人はいずこ?30分経過した時点で、そのVIPの秘書の方に電話を入れてみたそうです。しかし、誰も電話に出てこない。スタッフはソワソワしっぱなし。私は、ソファーに座りっぱなし。耳をダンボにしていると、スタッフの方々のヒソヒソ話が聞こえてきて・・・「何かあったのか?」、「事故?」、「行方不明?」などなど。 どうして皆、そんなにネガティブシンキングなの!?これは、ただの・・・ no-show(すっぽかし、すっぽかす人)でしょ! と、声を大にして言いたかったけど、勿論黙ってましたよ。そして、とうとう。1時間が過ぎた時点で、「もう、来ないだろう」という判断が下された。 じゃあ、abimegさんは?一体、どうするの?スタッフの皆さんは私に謝りっぱなし。私は、「いや、いいですよ」と言いっぱなし。互いが互いに、ペコペコしっぱなしで・・・もう!なんやねん、これ?「皆で、恐縮しましょう」会かっ!?(笑) ということで、急遽。私は、前日に通訳させて頂いた主催者側の部長さんに付くことになりました。と言っても、その部長さん。もう既に、その前の日にいろんな人と挨拶や歓談を済ませたので、「別に、もう話さなきゃいけない人いないんだけどなぁ」と困惑気味。ってなワケで、残されたわずかな時間だったけど、その部長さんと私とで世間話をしてその日を終えました。 こういう場合、通訳のギャラはどうなるの?勿論、お支払い頂きます。だって、ちゃんと指定された時間に、指定された場所に行ってスタンバイしてたのだから。まあ、通訳って殆どの場合がエージェント(通訳を派遣する会社)を通してなので、お金の話はエージェントがきちんとしてくださいました。勿論、主催者側にも異論はなかったそうです。 ワタクシ、通訳人生の中で、そりゃ良い方にも出会えたけど、個性が非常にお強い方や、キャラが漫画みたいに濃い方もたまにいたことは確か。が、しかし no-showは今まで・・・ 一度もなかったわっ!(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月07日 21時08分10秒
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