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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話
先日、出張から戻ってまいりました。今回は、広島、滋賀、京都と3県を3日間でまわりました。イギリス、オーストラリア、中国、フィリピン、バングラデッシュ、インドネシア、ベトナムなどの多国籍代表団が、各所の工場を視察するとのことで来日。その方々に通訳としてご一緒させて頂きました。

工場視察とは?それは、文字通り「工場を視察する」こと(そのまんまやんかっ!・・・笑)工場内はご想像通り、かなりの騒音。特に今回は、代表団の数が約20名だったので、叫んでも皆に聞こえるワケがない。なので、通訳する際は、同時通訳でも使っているワイヤレス受信機を使用。こんな感じのものです(→ここをクリック)。通訳を聞く側の方々は耳にイヤフォンを付け、私はハンズフリーのマイクを頭にかけます。まるで、DJみたい?それとも、踊りながら歌うシンガーみたい?と、ワイヤレス受信機を使う際は、いつもそんなことを考えちゃうんだけど、勿論急にリズムに乗り出したり、ダンシングゥ~やらシンギングゥ~はしませんよ。いくらなんでも、私だって仕事中は真面目です(笑)

それと、工場内ではヘルメットを被らされます。だって、工場だから。万が一ってことあるじゃない?このヘルメットがねぇ、クセモノで。まず、ヘアスタイルがものすごく乱れる!脱いだ時には、寝起きの頭に逆戻り!ってな感じで、すぐにクセが付きやすい私の髪なんて特に、とんでもないことになります。そして、また。絶対に約一名ほどは、ちゃんとフィットしない方がいるの。頭が単に大きすぎるのか、その形がどうしても合わないのか。何なのか良く分からないけど、必ずと言って良いほど約一名、ヘルメットが頭から浮いちゃってる人がいるのです。大抵の場合、おっちゃん。笑っちゃいけないけど、すごくオモロー。それと、前と後ろを逆に被ってしまう人も必ず出てきます。ちゃんと見てから被り~やぁ~!と、ツッコミたい気持ちをグッと抑え、「あの~、もしかして逆じゃないでしょうか?」とやんわりと注意。それでも、「大丈夫です」とワケ分からん返事が返ってくることもしばしば。大丈夫ですってさぁ、どう見ても大丈夫そうじゃないんだけど。だって、ずっとヘルメットずれてるやん!というワケで、こちらも大抵の場合はおっちゃん。うん、かなりオモロー。

さて、この度。4つの工場を訪ねました。そのうちの一つでの出来事。ここは重機を扱っている工場だったので、普通のよりももっと頑丈に作られたヘルメットでした。ハンパないほど重たかった。首がめり込むかと思いましたからっ!多分、そのせいで背が3センチほど縮んだかもね。そして、ここではまた。ヘルメットと一緒に、「防寒具」として厚手のジャケットも貸してくださいました。いや、ね。その日はそんなに寒くなかったから、防寒なんて必要なかったんだけど。着て行ったコートで十分でしたが。しかし、その工場では、ビジターが施設に入った際、支給されたヘルメットと「防寒具」を着用せねばならぬルールがありました。まあ、どうでもええんやけど。あの、ですね。一つ言ってもええですかぁ?ジャケットのサイズ、超デカ!一番小さいのが男性用のLサイズで、それが2着しかなかった。その他は全部、男性用のLLかLLL。それほど、工場って場所は未だにあまり女の人が行かないところなの?何はともあれ、「この限られたセレクションの中では絶対にLよ」と思い、Lサイズを探すが既に取られてしまっていた。残っていたのは、LLとLLLのみ。仕方ないので、私はLLを選びました。すると、案の定。まるで子供がお父さんの洋服を着ているみたく、体がジャケットの中で泳いでいましたからっ!もはやジャケットではなく、毛布?完全ミノムシ状態。「着ている」じゃなくて、「くるまっている」っぽかったです。「誰やねん、Lサイズ取ったんわっ」と心の中で毒づいていると、ふとある方が視線の中へ。オーストラリアから来られた方だったんだけど、ペリー総督のそっくりさんで、ものすごくガタイの大きな男性でした。その方のジャケット姿はピッチピチ。今にも弾けそうでした。無理にLサイズを着よったなぁ。ってなワケで、変えっこしてもらったのはいいが。そのオーストラリア人のおっちゃん。LLLサイズを着ても、ちょいと苦しそうでした。どんだけデカイねん!?(笑)

何はともあれ・・・

個人的には、一つの部屋だけで繰り広げられる会議通訳よりも、もの作りの現場を見学できる工場通訳のほうが私はずっと好きです。普段ならなかなか入らせてもらえないところだし、なかなか見られない光景を目にすることができるから。「へぇ~、こういう工程を通して、こうやって作られているのねっ!」と知ることができるのです。

今回の代表団の皆様も、日本のもの作りの現場に大変驚き、感激していました。世界的に名の知れたメーカーの工場から、小さな町工場まで視察したのだけど、どこでも「日本は凄いねぇ!」という意見で、私も内心嬉しかったです。世界的不況の時代、日本も以前ほど活気に溢れていない現実。けれど、それでも。日本の技術力は世界に大変認められており、こんな世の中でも、未だに注目を浴びている。嬉しい限りじゃありませんかっ!

だからこそ、不況に負けるなっ!頑張れ、ニッポン!

そんな気持ちでいっぱいの3日間でした。





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最終更新日  2009年02月06日 21時47分30秒
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