ここ数ヶ月、毎週水曜の午前は、とある会社に通訳に行っている。5月までのお仕事なのだが、アメリカとの電話会議通訳。今日も、その日だった。
朝9時30分から始まる電話会議のため、現場には10分前には到着したい。毎週のことだから、今朝もいつものように起きて、身支度を整えていた。ただ、何故か今日だけは母親が不思議そうに、「えらい早いねぇ」と。しかも、何度もそう言っていた。何度も、何度も。
その言葉に、ちゃんと耳を傾けるべきだった・・・
電車に乗った時から、いつもと雰囲気が違う。いつもなら、その時間帯ものすごくギューギュー詰めなのに、今日は何故か乗ってる人が少なめ。けれど、あまり深く考えずに最寄り駅まで電車に揺られた。いざ、改札口を出て、腕時計を見たら、9時10分。駅からその会社までは徒歩10分の距離なので、これなら時間的にパーフェクト。9時20分には着ける。ってなワケで、歩き出した。5分ほど歩き、もう一度腕時計に目をやる。
足が止まる・・・
体が凍る・・・
心拍数が上がる・・・
頭が真っ白になる・・・
そして、腕時計から目が離せない!
はい、皆さん。これは、ウソのような本当の話。脚色ゼロ。まったくの真実。私が主役の完全実話。タイトルをつけるのであれば、「abimegはアホ満開」が良いでしょう。なぜなら・・・
1時間も早かったんです!
本当なら9時台のはずが、8時台でした。念のため、携帯の時間をチェックしても、結果は同じ。何度、腕時計と携帯を見比べても、「9」ではなく、「8」の字がこちらを見ている。行くはずの会社は始業時間が9時なので、開いているワケがない。仕方ないので、とりあえず駅に引き返しました。
いろんな会社に通訳に行かせて頂いてる私は、業務開始時間がその仕事によって異なる。こういうミスのうような勘違いのようなことがいつか起きるだろうなぁ~、気をつけなきゃ~。と、普段から細心の注意を払っていたつもりが。今日という今日!起こっちゃいました(苦笑)。
さて、駅に引き返し、喫茶店にでも入って時間を潰そうと。しかし、この駅周辺のエリアは、大きな病院を中心に、医療関係や研究施設のビルが建っているだけの、いわゆる「メディカルセンター」的地区。だから、それら以外ほんと何もないんです。唯一、駅の近くにある喫茶店を覗いてみると、「朝は9時からです」の貼り紙が。どうしようもないので、病院の待合室で待つことにした。とっても大きな病院なので、ソファーは案外座り心地が良かったんだけど、5分も座っていないうちからウトウト。こんなところで寝てしまい、仕事に遅れたらそれこそ洒落にならないので、場所を移動。同じ病院内のドリンクコーナーに行くと、テーブル席があったので、そこに落ち着きました。朝早かったので、ガランとしたドリンクコーナーには私一人。さみし~。自動販売機でコーンスープを買い、携帯のミュージックプレイヤーでPerfumeを聞きながらの時間潰し・・・
そして、ようやく1時間経過。
温かいスープに癒され、Perfumeの歌声に元気付けられた私は、何もなかったかのような顔をして、出勤しましたとさ(笑)。