週一のペースで私は、とあるカンパニーに通訳に行ってます。ここの社長、とりあえずこのブログではジャンボ社長と呼びましょう。勿論、仮名だけど、ほんとその名のとおり、どすこ~い!ごっつあんです!って感じ(笑)。けど、尊敬できるビジネスマンで、威厳があるんだけど、気さくでオモロイ。とにかく、め~っちゃええ方!すごくお世話になってるし、可愛がって頂いてます。
今日は、そのジャンボ社長のところへ行く日でした。
いつもなら、電話会議通訳がこの会社でのワタクシの主な業務。電話会議通訳とは、何か?つまり、海外とこちら日本とを電話でつなぎ、会議を行う・・・って、そのまんまやんかっ!そんな声が聞こえてきそうだから、もうこれ以上説明する必要ないよね!?
さて、本日。通常業務とは、ちと異なりました。というのも、お客様が2名いらっしゃってて。FROM KOREA!さっそく、彼らに私を紹介するジャンボ社長。「この人、通訳のabimegさん!韓国のハーフやねん!」
いやいや・・・私、ハーフちゃいますやん(苦笑)。
訂正すると、「はぁ、そう?じゃあ、君。一体、何やの?」と。「在日3世です」と答えると、ジャンボ社長は間髪入れずに、「そっか。ルパン3世みたいやなぁ~。ちゃうか?ハッハッハッ!」自分でボケて自分で突っ込み、自分でウケる始末。典型的なオヤジギャグなのに、「座布団一枚!」と思わず叫んでしまいそうになった私。ほんと、ジャンボ社長って憎めない方です(笑)。
ところで、私はこれまで韓国の方と何度かお仕事をご一緒させて頂いていますが、「コリアンです」と伝えるや否や、どの方からも同じリアクションが返ってくる。とにかく、ものすご~く嬉しがってくれるのです。まるで、ずっと行方知れずになっていた家族と感動の再会を果たしたかの如く。今回も例外ではなかった。お客様2人とも、私の手を握り、「Oh, you're Korean! You are family!」って大興奮。そして、その直後。必ずと言っていいほど、お決まりパターンのクエスチョンタイムが始まります。「韓国語喋れるか?」、「独身か?」、「結婚したいか?」、「韓国人と日本人、どっちと結婚したいか?」
面白いことに、会って数分でこれだけプライベートな質問攻めをしておきながら、私の答えなんて待たず、今度はアドバイスタイム開始。まずは、「韓国語習ったほうがいいよ!」次に、「結婚しなさい!」そして、「韓国の(つまり本土の)男性がいいよ!お姫様のように扱ってくれるよ!うん、絶対韓国人男性がいい!」最後は、「誰か紹介してやろうか?」で締めくくる。
おいおいおい・・・私の人生、勝手に決めないで~!(苦笑)
と、いつも思うんだけど、まあ。これが韓国式「同胞に対する情の表し方」だと思えば、許せるかも!?(笑)
そんな光景を目撃していたジャンボ社長は、目を細め「abimegさんの秘密兵器やなぁ。『私はコリアン』って台詞、あんたの武器やで。今後、韓国人とビジネスする際は、必ずそれまず言ったらええわ~」だってさ。
と、濃縮10倍麺つゆのように濃い紹介後、会議開始。問題なく進み、無事に終了。(ちなみに、使用言語は英語です)
すべてのビジネスを終えた後、ジャンボ社長は、「この人ら食事に連れて行くから、一緒に来て!」と、私も誘ってくださった。どこに行くのかと思いきや、どうやらお客様たちはお好み焼きをいたく気に入っていたらしく、メニューは即、それに決定。長田という神戸ではディープな下町エリアに行ってきました。
食事中も、韓国人のお客様たちは、私が未だ独身であることがどうしても気になるらしく。ずっとその話ばかりしてくる。この調子じゃ、無理やりお見合いをセッティングされそうな勢いだったので、私から失礼のない程度にキッパリと一言。「すごくお気持ちはありがたいのですが、本当に心配しないでください。私は大丈夫ですよ。」
すると、それまでオムそばをマッハのスピードで口に運んでいたジャンボ社長が手を止めた。コソッと私に日本語で、「こいつらしつこいなぁ。助け舟出したろか?」なんて心強いお言葉。ガツンと言ってやってください。この話題に終止符を打ってください。頼んまっせ~!
と、その状況を委ねた私だが・・・ジャンボ社長、何て言ったと思います?
何て言ったと思います!?
その口から、私の想像を絶する一言が!!!
「She is gay!」
えっ?わ、わ、わ、私が・・・ゲイ!?!?
違うも~ん!私、男の人大好きやし。ってか、男の人しか好きちゃうし。もう、こんなん助け舟ちゃうわ。ドロ舟やんかぁ~!
けど、ジャンボ社長はケロッとした顔で、「これが一番効果的やねん!」と言い、これまた豪快に大きなお腹を揺すりながら笑っていた。韓国人のお客様たちも顔をクシャクシャにして大爆笑。
悔しいけど・・・「座布団もう一枚!」
気づけば、私も笑っていました。