彼が失敗しても、間違いをおかしたとしても。私は何度でも許せると思う。意外?でしょ~(笑)。けど、そういう点では不思議と寛容なワタクシ。それは私が利他主義とか、尽くすタイプとか、そういうことでは決してなく。むしろ、自己チューな考えに基づいています。「だって、好きなんだもん。仕方ないやん・・・」ってね、そう結論付けちゃうのさ。ただし!一筋縄で行かないのがabimeg的生き方なので。私がアキショーってこともお忘れなく。燃え上がるとラテン系なのに、冷めると一気に氷姫へと早変わり。「もう一度」は、稀。だから、私が長く付き合える人、そして「もう一度」と思える人は、本当に好きな人なんだろうなぁ~。
仕事と恋愛は、似ている。少なくとも、私の中では。
特に仕事では、いくらアキショーの私でも、「飽きる」って感情は存在しない。クライアント一人ひとり(一社一社)に恋してて、これはネバーエンディングなLOVEなのですわ。いつも、どうにかして気を惹くことを心がけている。勿論、それは良いお仕事を提供するってことが一番大事なんだけど、それだけでは足りない。だって、この日本には、私のようにフリーランスの通訳・翻訳が履いて捨てるほどいるのだもん。私よりキャリアが長い方に追いつくことなんてできっこない。だから、その他の面で、選んで頂ける方法をいつも考えているワケ。兎にも角にも、ハートをつかんじゃうのよ。そして、一度つかめば。離さんで~!(笑)
ただ、いくら頑張っても、どうしても期待通りに行かないってこともあります。
2年も前のこと。とある企業から、お仕事が入ってきました。当時、その会社は基礎化粧品ブランドを立ち上げたばかり。海外展開も視野に入れていたので、翻訳を私に依頼してくださいました。サンプルも送ってくださり、すごく良い製品だったので、以来ずっと。私は、そこの基礎化粧品を使っています。ものすごく質がいい!誰にでも、胸を張ってお勧めできる。それほど良いもの作りをしている会社とのお仕事。しかも、化粧品という分野は、私の得意中の得意なんです。そもそも、翻訳のお仕事をフリーで始めた頃からずっと携わってきた分野なので、特別な思いも抱いている。そういう意味でも、この会社とは、これからずっと末永くお付き合いできればなぁ~と願ってたのよ。
けど、その思いは。残念なことに、私だけの一方通行。
いや、ね。直接関わっていた担当者とはものすごく気が合ったし、お仕事自体も喜んで頂けました。「abimegさん、これからもよろしくお願いします」って言葉も引き出せた。けれど、ここでお上のエライ人がストップをかけてきた!どうやら、その部長さん。私がフリーランスってことが引っ掛かったみたい。個人とのビジネス関係は前例がないので、やはり対企業(翻訳会社)とのほうが安心ってなことだった。もう、そう言われちゃったら、私にできることはナッシング。結果として、ふらちゃったワケで、泣く泣くグッバイしました。
そして、月日は流れ、その会社はぐんぐんと成長を遂げた。今では、星の数ほどあるネット販売化粧品ブランドの上位に常に君臨しているし、最近は製造者に授与される世界的な賞の化粧品部門で金賞も受賞しました。そういうニュースを目にしながら、ひたすらそこの化粧品を使い続けた私のけな気さ!って(笑)。いやいや、もうビジネスの関係は絶たれていたけれど、良いものはやっぱり良いからさ。
さて、つい先日のこと。
偶然にも、私の誕生日に。その会社の担当者からお電話が!ほんと久しぶりだったので、ビックリ。簡単にお互いの近況を報告し合った。「ずっと貴社製品を使ってますよ」と次げると、まるでマンガのような驚きリアクションでした(笑)。そして、非常に感動されてました。「それで、本日はお願いなのですが・・・」と、担当者は本題に。あれ以来、他の翻訳会社を何社か使ったとのこと。けれど、満足行く結果は得られなかったと。これ、翻訳会社が悪いってことではなく、化粧品という特殊な分野は表現とかが非常に細やかなので、熟知している方にやって欲しいと。しかも、前年に受けたあの世界的な賞を今年も狙っているとか。2年連続の受賞は極めて難しいが会社としてはどうしても欲しい。そこで、やっぱりabimegさんにやって頂きたいと言ってきました。なんたる思いがけないバースデープレゼント。最高や~ん!
でも、私。まだフリーランスだし、今後もずっとフリーランス。そんな変わらぬスタンスでやってるけど、大丈夫ですか?と聞くと、「部長を説得します。だから、職務経歴書をもう一度書き直して、送ってください。今度は、特に大きな会社の名前とかできるだけ目立つように載せてください。うちの部長、ミーハーなので」と担当者は言った。正直、「面倒くせ~」と思いました(笑)。でも、結局。作りました。まるで、ラブレターをしたためるかの如くに。一度捨てられた彼に向け、私のところに戻って来て!お願い、あなたのことをこれまでずっと想い続け、この気持ちは変わらないの。私の心に咲くのは、あなたという花だけなんです・・・と、そういう気持ちで、愛を込めて、職務経歴書を作成。後日、メールで送りました。送信ボタンをクリックする際、ラブラブ光線をたっぷりと注ぎながら(笑)。
本日、担当者からの朗報!
「部長がゴーサインを出しました!」勿論、私も嬉しかったけど、担当者は私よりも喜んでた。そういう感情を、少なくとも、その担当者から引き出せたこと。私は、このお仕事を通して、この人と恋愛しているんだ。そして、この人を通して、あの部長とも恋愛関係にあるのだと。そう、思いました。そりゃね、私は器の小さい人間ですから。部長に対して、ちょっとはムカついてます。「このクソ野郎!この2年を無駄にしたのはあんたやねんで。あんたのフリーランスに対するおかしな偏見で!分かってんの!?」という気持ちは正直、あります(笑)。けれど、それ以上に。「嬉しい~!」って気持ちのほうが圧倒的に勝っている。ほんと、嬉しい。やっぱり、あなたの帰って来る場所は、私だったのね。ずっと待ってたのよ。私の腕に、お帰りなさいませ!でも、今度は。絶対に、離さないからねっ!(笑)
ってなワケで、仕事と恋愛は、似ている。私の中では、実によく似通っている。だから私・・・
どちらもやめられないんですわっ(笑)!