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私は、小説が書けない

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カテゴリ:仕事の話

2009年も残すところ後数日と言うことで、この一年を振り返ってみると。今年も仕事を通してたくさんの出会いがありました。特に印象に残っているのは、5月にご一緒させて頂いたオランダのクライアント。社長さんと部長さんの2人が来日し、大阪のとある技術系会社へ訪問。これからの業務提携を話し合うために、商談は計4日間となりました。

このオランダの会社の方々。部長さんはエンジニア出身の男性。社長さんは女性でした。しかも、驚くことに妊婦さんだったのです!4人目の子供を身ごもっており、妊娠5ヶ月目なのに、バリバリ仕事をこなし、海外出張にまで出てくるなんて、すごいなぁ~と感心したことを覚えています。

この方々と過ごした数日間は私にとって忘れられない思い出となりました。勿論、仕事メインの関係だったし、一緒にいた時間はほんの数日間だったけれど、それでも昔からの知り合いのようになれたんです。私は一緒にお仕事させて頂くクライアントの皆さんに対しては、できるだけ好印象を持って頂き、今後に繋げるよういつも心がけています。結果として、大抵の場合、友好的な関係へと持って行くことはできているけれど。このオランダの方々との間には、言葉では到底説明できないほど、何か特別に通じるものを感じました。だから、ある意味。この2人との出会いは、運命だったのかもしれない。

それからと言うもの、彼らとはちょくちょくメールで連絡を取り合っていました。女社長さんが無事に4人目の赤ちゃんを出産されたことも、産後2週間で職場復帰を果たしたことも。また、男性の部長さんのお嬢さんがお誕生日を迎えたことや、家族でスペインに休暇に行ったこととか。まるで友達同士が近況報告をするような感じでやり取りしていました。

さて、本日の夕方。帰宅してみると、母が「海外から荷物が届いてるよ~」と。大きな箱を開けてみると・・・

DVC00184.jpg

アップで見ると、オランダらしいデザイン!
DVC00159.jpg

カードには次のようなメッセージが添えてありました:

「私たちの日本滞在中、仕事の合間に、abimegさんからそちらの文化についていろいろと教えて頂きました。その際、日本には『お中元』と『お歳暮』というとても素敵な習慣があることを知りました。これは、私たちからabimegさんへの『お歳暮』です。これからも、私たちの『通訳』として、そして何よりも『Japanese friend』としてよろしくお願いします。」

あまりにも思いがけなくて、目頭が熱くなりました。このようにビジネスを越えた関係を築けると言うこと。それは、儲けとか数字とかのように目に見えるものに繋がらないかもしれない。しかし、そこには確かに何かが存在し、かけがえのない心の財産が生まれるのです。

ちなみに、このオランダの方々の会社は、環境問題への取り組みをビジネスを通して実現するというテーマに取り組んでいます。彼らと初めて出会った時、そのとてつもなく壮大な計画を聞き、圧倒されたことを今でも良く覚えています。けれど、彼らは終始冷静で、「これは夢物語ではなく、時間はかかるかもしれないが必ず叶うこと」と言っていました。勿論、口先だけでなく、綿密な事業計画も作っていて、「いつまでに何を実行する」というスケジュールもきちんと立てていました。彼らの思い描いているビジネスがようやく実を結ぶ時、どれほどワールドレベルでの環境への貢献となるか。ヨーロッパを初め、世界が変わるのだと私は堅く信じています。彼らの「通訳」として、また「日本の友人」として、お手伝いできることを私は幸せに感じます。

オランダの女社長さんと男性の部長さんが次に来日するのは、来年か再来年あたり。彼らとの再会を心から楽しみにしている私が今、ここにいるのです。






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最終更新日  2009年12月30日 00時49分54秒
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