カテゴリ:TRAVEL
とりあえずボラカイに住んでみようや、と同意したのは「ビジネスチャンス」が溢れているからだった。確かにリースや売却物件がワンサカ目白押しで、我々も6ヶ所の物件を紹介してもらった。すべてホワイトサンドビーチに面する「店舗」「ビーチバーレストラン」「アコモデーション」の単独・組あわせタイプのものだ。 確かにこの島は観光地化が急速になされ、夜は懐中電灯が必要な素朴な小島から、ネオンライトが眩いバリバリのビーチリゾートへと変革を遂げた。当然ローカルにとっては「ウッヒャー!」と目玉が飛び出さんばかりの外資資本による経済的報酬にKiss their assする(こびへつらう)のは当然なことだ。 その美しい自然を魂と共に売り渡すことで豊かな生活を手に入れることができる!それのどこが間違っているのかな?Oh! They've lost thier charm(あーあ、すっかり変わっちまったよねー)なんて嘆く、昔のボラカイを知るガイジン(特に西洋人)はその厚顔きわまる偽善ぶりを反省してほしいね。 ともあれ、既に売り渡された自然と魂は当然のごとくゴミ・下水・塵芥・騒音・性病・極悪モラル等で汚染され目もあてられない有様だ。遠く広がるホワイトサンドビーチと水色の海は記念写真撮影にはもってこいだが、水の中に一端カラダを浸せば悪臭が身を包む現実に気づくだろう。観光客慣れしたローカル達は美しい笑顔を我々ツーリストに向けるが、その仮面の下に潜むルサンチマン系鬱屈したモロモロの感情を少しは想像してみたほうがいい。 美しい自然を舞台とした表面的な「ごっこ」はどこでも同じことで、それを醒めた目で見つめるか、全てを放棄してヤケッパチで楽しむか、まぁChoice is yoursなワケで。 呑気にLaid backな環境にズブズブ浸ってマッタリ過ごしているワタシですが、さすがに3週間も「時を無為に過ごす」コトをし続けて、なおかつ「こ、これは旅行ではないゆえ、終わりがないのだー」ってのは、ちょいと神経にくる。あうあう。この自分を取り巻く環境に今更ながら「うわー、ちょっと待ってよー、これってマジ?」なんて今頃ホザいている私はかなりのバカモノだ。 Something is wrong(なんか違うんだよね)ですよ、that's for sure(ぜったいそう)とブツクサ・ブリクサ言いながら、MP3でアタマにテクノでアシッドな音楽を流し込みヨガマット背負いバイクに乗せてもらって埃にゲホゲホしつつ、東南アジアのビーチリゾートで、「ベニスに死す」の伝染病に汚染された現実を表面的な観光産業のウソッパチで塗り固めた舞台を思い起こし、歪んだオーバーラップを愉しむワタシは相当の変態か?もしくは単なる音楽のトランス加減のなせる技でしょうか?いやいや、アンタ暇だからだよ(影の声) ともあれ、いくつか写真を載せておきます。題して「ボラカイってこんなとこ!」(あー、ホラ、一応、南の島に移住した日本人女性、っていうナチュラルでロハスなキャラを獲得せんとてするなり) 絵葉書みたいな写真を撮るのは誰にでもできる あーん、せっかく久々の更新なのに、こんなシニカルでいいのか?いいのだ。 で、突然ですが我々はボラカイには見切りをつけて、やっぱり初心貫徹ということで、同じくフィリピンはパラワン島北部にあるエルニドって所へ移動します。ここボラカイは確かに現状ビジネスチャンスはワンサカワンサーですが、もう飽和状態だよね、これ以上の発展はセブのマクタンみたいな100%リゾートざんすよ、ってパターンしかありえない。「ビーチ!バンガロー!水シャワー!夜は月と星の明かりで過ごす!あとはなにもいらない!」っていう昔の素朴な小島の良さとの共存はもう無理だよね、ってコトが明らかですわ。そんなトコロに住むことにどんな魅力が?ね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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