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実は一週間ほど前にボラカイを発ち、マニラ経由で現在プエルト・プリンセサというパラワン島の中心市に移動した。こじんまりとしたチャーミングな地方都市で、まったり現地に溶け込み日々を送っている。他の都市と比較すると貧富の差の「貧」の部分が上手く隠蔽されてる印象を受ける。確かに乞食はどこにでもいて小銭を要求するし、ひと乗り6ペソの料金で生計を立てるトライシクル運転手の生活が決して底辺レベルなどではないのが現実なんだけど。恐らく整備が行き通り、ゴミ管理が徹底されたメインストリート周辺の小奇麗さが、そういった印象を与えているのだと思う。
さて、ここプエルトで何をしているのか?というと、ボラカイに見切りをつけエルニドへ移住するにあたり、ヴィザの延長手続きと銀行口座開設を行うのが目的なのであった。は?なにゆえに、ここプエルトで?エルニドで行えばよろしいのでは?といった声が聞こえてきそうだが、いかんせんエルニドは「ひなびた漁村」であり、イミグレーション・オフィスはおろか、銀行ひとつないトコロなのだよ、キミ。つまり、「喰う・寝る・ダラケル」といった「ヒトとしての基本行動」以外の遂行には、エルニド脱出が不可欠ということであるのさ。わははは。 ヴィザの延長は、とりあえずはツーリスト・ヴィザ延長の限界まで頑張ってみることにしたので、金さえ払えばOKというお国柄の恩恵に預かり、2ヶ月に1回3000円をピリピン国家に寄付することになる。ODAの一環、つまりサイレント戦後補償の一端を担っていると自負しちゃっていいわけだ(これでも更に謝罪せよとでも?)。ここプエルトのイミグレーション・オフィスは個人宅のリビングですか?って感じで、訪問者も殆んどおらず、ノンビリ・マッタリとした雰囲気の中、べちゃべちゃお喋りしている間にヴィザ・スタンプが押される、って寸法。役所独特の威圧的な波動ゼロで拍子抜け。 そして銀行口座開設だが、テキトーだよな、ピリピン・・・とシミジミ思った。身元のはっきりしない住所不定のツーリスト外人が口座開設できる、普通?マネー・ロンダリング防止、という観念はないのだろうか?ないのだな、きっと。メトロ銀行での新規口座開設にあたり、申込用紙の現住所とか勤務先の欄を見て、「あちゃ、ここ無記入になっちゃう、こりゃワタシきっと口座開設できない」と思った(というか、銀行へ行く前に気づきなさいって意見もある)。でもとりあえず宿泊しているホテル名と、携帯の番号(プリペイドなのに)でOKって言われた。あと必要なのは、 *有効なIDを2種:OK、パスポートとダイビングライセンス(いいのか?こんなんで?) *写真:OK、準備万端 *外国人登録証:・・・そんなもんないよ、ただのツーリストだもん ということで、外国人登録証で引っかかり、さてどうしたものか?と支店長に相談したところ 「イミグレーション・オフィスで証明書を発行してもらいなさい」とのお答え。 「はて、一体なにを証明してもらえば良いのでしょうか、サー?」と尋ねると 「なんか、こう・・・ピリピンに長く滞在する予定ですとか、そんな感じで、ま、ヨロシク」とのこと。 うーん、なんか腑に落ちないけど、「証明書作ってくださーい」とイミグレへ行く。 「はて、一体なにを証明すれば良いアルか、マム?」と当然尋ねられ 「よく判らんが、メトロ銀行で口座開設の際に外国人として必要らしいのだ」と素直に答える。 「何ゆえ口座開設の必要があるのか?」 「ピリピンで何をする予定なのか?」 「なんでエルニドなのか?」 といった至極マットウな質問に正直に答えると、オフィサー「うーむ、まかせたまえ」と一言。 翌日には一見いかにもオフィシャルな証明書ですよ、というのが出来上がっていた。高くつくのだろうな、と思っていたら無料。 「証明できることは記載しといたから、なんか問題あったら又来てよ」とはオフィサーの弁だが、メトロ銀行では「イミグレが発行したオフィシャルな証明書」ってだけでOKで、内容なんか関係なく、即口座開設ができた。 あ、ちなみにこの「イミグレが発行したオフィシャルな証明書」で証明されたのは下記のとおり。 *氏名・生年月日・国籍・パスポート番号 *ピリピン入国日 *ヴィザの更新をした日 *この証明書により今後いかなる法的希望に対し最善のサービスを受けることができる こ、これだけですか?こんなので良いのですか?しかし、上手いな、と、ちょっとだけクラクラした。 ま、そんなこんなでプエルトで1週間があっという間に経っちゃった。エルニドへのフライトは週3便(15人乗り)なのでナカナカ席がとれない。運がよければ来週末にはエルニドへ!(の予定) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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