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Varanasi 混沌のなかの静けさ2007/4/24~27
むちゃくちゃ暑い一夜を眠れずに過ごしたまま、翌朝5時からボートでガンジス河下り。2時間100ルピーと聞いていたので他の観光客とボートをシェアするのかな?と思いきや、なんと私ひとりのプライベート状態、ラッキー。念のためにボートマンに金額を何度も確認して、ボートに乗り込む。手漕ぎのボートは、水面に波紋を描きつつ、ゆるやかに動き出す。 朝の凛とした空気が漲る中、夜明けのプージャをする人々の息吹と、そして目の前に広がるガンジス河の大いなる存在を感じる。朝日がちょうど昇ってくる。あたりが神々しい色に包まれてゆく。ぞくぞくする。深呼吸をひとつ。バラナシという町はとても美しい神殿のような場所だなぁ、と思った。神々しい存在感が磁力を放つ。 沢山の人達がガートに集まり、観光客を満載したボートが沢山集まり、さらに観光客目当の物売りボートが沢山集まり、沢山のバッファローも水に浸かりに集まり、火葬場の人骨目当ての野良犬も沢山集まり、沢山のゴミと糞尿が集まる様は、まさに「喧騒」という言葉がピッタリの光景だ。なのに、実際に「ここ」に身を置き、全身で感じるバイブレーションは、すごく静かなことに気づく。 この河は、あらゆるものを、なにもかもを、すべての混乱を集める。そして、あらゆるものを、なにもかもを、すべての混乱を包み込み、そして呑み込むのは、この大いなるガンジス河そのものだ。このガンジス河の懐の大きさが、つまり、この静かなバイブレーションを生み出しているのではないかな?って、感じた。 やっぱ、すごいね、デカイよ。 私は、ちっちゃいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.12 18:33:28
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