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2007.05.17
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カテゴリ:TRAVEL
どうやら私は変な先入観に惑わされる傾向があるようだ。「ブッダガヤーは、日本人観光客目当てのインド人が沢山いて、片言の日本語でバンバン攻撃してくるよー」と、複数の日本人から聞いて、「うーん、それは苦手だなぁ」と、敬遠していた。が、どうも流れ的にブッダガヤーは行くことになってきた。むむむ、と唸ること数分、とりあえず行っとけー、と私の中でGOサインが出たものの、実はあんまり気乗りがしてなかった。ガヤ駅に着いてからゴミゴミとした悪臭漂うデコボコ道を、リクショーでブンブン振り回されながらブッダガヤーへ向かう間も、「ああ、インドだ、どこへ行ってもインドだ・・・」と、わけの判らない愚痴を繰り返してた。

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しかし、ひとたびガヤの街中を抜けると、スコーンと緑まばゆい田舎の風景が広がる。水平にエンエンと続く畑。そして遠くに、山。おお、アジアの光景だよ、いいねー、と瞬時にナゴむ。ブッダガヤーは思っていた以上に、ど田舎のこじんまりとした村だ。名前だけは超有名なのに、こ、こんな、ささやかな村だったのか?とビックリ。点在するお寺に立ち寄らなければ、ほんの1時間足らずで歩いて一回りできちゃう、そんな程度の規模。観光スポットとして人混みでワイワイしているのか?と思いきや、メインのマハボッディ・テンプル周辺にチョコチョコと土産物の屋台があるくらいで、あとは閑散としてる。シーズンオフのせいもあるけど、本当に、かなり閑散としている。そして、数少ない観光客相手の物乞いや物売りも、どこか「投げやり」というか、しつこさがなくて、拍子抜け。バラナシのインド人ビジネス攻撃ワールドが嘘のように思えてくる。

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そうそう、物乞いと言えば、これまでに色んなタイプの物乞いチームと対決してきたけど、ここブッダガヤーはちょっとユニークだ。やたらと馴れ馴れしく話しかけて、ついてくる子供たちは、お金やペンや飴玉よりも、「本を買って」欲しがる。「勉強したいけど、お金がなくてできないんだ」というアプローチは、ブッダガヤーなどに来るインテリ層にかなりアピールすること間違いなし。流石だ。

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メイン・テンプル脇のマーケットで、普通の単純な好奇心溢れるフツーの人々に囲まれて遊ぶ。なついて離れない子供達と大騒ぎをしてると、隣に居たおじさんは、私のデジカメを手に取り、画面を見ては興奮し、お礼に売り物のきゅうりを3本もくれる。こんなに食べれないよー、と困る私を見て、近くにたむろってた家族連れのおばさんが「こうやって食べなさい」と、きゅうりを切ってくれて、それを頬張る私の姿を写真に撮らせろー、と顔面麻痺の青年が近寄ってくる。一緒に写真に写りたい男の子は、オモチャの紙幣を嬉しそうにかざし、得意満面の笑顔をカメラに向ける。おお、久々の、下心のないフツーの人々だ。癒されるなぁ。

ここ数日間背負ってきた重い荷物を一気に降ろした、そんな感覚が全身を走った。眉間の皺も、肘鉄で身構える姿勢も、荒い呼吸も、負けてなるかと力をこめる視線も、ここならいらないやー。ほっ。





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Last updated  2007.05.17 20:55:30
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