【不定期】「在りし日の淡い想い出」~ 結婚後(前編) ~
私と女性との甘酸っぱい想い出を不定期で書き連ねるこのシリーズ。もう12回目となりました。嫁さんと知り合った話や結婚するまでのエピソードを書くつもりはないので、もうそろそろネタ切れです(笑)。という事で、今回をこのシリーズの最終回とさせて頂きます。最終回のサブタイトルは「結婚後」。ヤバいですね~~~(苦笑)。今回は、私が日記に書けるギリギリの内容だと思います。入社当初は毎日のように飲みに行き、そして毎日のように二次会でスナックやラウンジに行っていたと思います。独身なので少しはお金に余裕がありましたし、若かったので体力もありましたし、仕事帰りに飲んで騒ぐのは当たり前って感じでした。バブルが弾け、徐々に飲みに行く回数が減って行ったのですが、嫁さんと結婚したのは就職して3年が経った1994年の12月。景気が急降下した時代です。その頃、親会社では「早期退職者優遇制度」の発表がありました。平たく言えば「今退職してくれたら、退職金を上乗せしますよ~」という制度ですね(^^;その制度を利用して定年を待たずに退職された方も多くいらっしゃいました。数年が経ち、上の制度を使って退職された方のうちの1人であるWさんから職場に1通のハガキが送られて来ました。Wさんが阪神尼崎駅付近にオープンしたラウンジのオーナーになったという連絡で「安価で楽しめるので是非ご来店下さい」という事でした。「Wさんがラウンジのオーナーになった!?そりゃ、行かなあかんなぁ~~(^^)」という事で当時よく飲みに行っていたメンバーに声を掛けてお店に行ってみる事にしました。お店の雰囲気は良く、従業員の男性も若く、女性も常時3名ぐらいは居ましたし明るくて元気な店でした。料金は、確かに入社当時にスナック通いをしてた頃は軽く寄っても5,000~6,000円。ちょっと長時間楽しんで飲んだら8,000~10,000円払っていました。今回の店では4,000~5,000円が相場でした。今考えると「もったいないなぁ~」と思うのですが、当時は「やっぱ安いな~!」なんて言いながら、たまに機会があれば「じゃあ今日の二次会もWさんのラウンジにしようか」と足を運ぶようになりました。店の名前はY's。「イース」ではありません(笑)。ワイズです。そんなある日、店に行くと見慣れない女の子が居る事に気付きました。服装は他の女性と同じようにお水風にしているのですが、何となく「ちょっと違うな」みたいな違和感のある子でした。明るいのですが、スレていないというか素朴と言うか。その子は私らが入店するとすぐにボックスに付いてくれました。名前はM穂ちゃん。当時の年齢は21歳だったでしょうか。ちなみに私は25歳でした。私の歌にも盛り上がってくれて、会話も弾みましたし、会社の他のメンバーに比べて私が一番仲良かったのかなぁなんて思ってます。スナック店員っぽくない理由は、元々梅田の東通りでカラオケボックスの店員をしているのだけど、ラウンジの女の子が足りないからという事で友達に誘われて、急遽ヘルプでお店を手伝っていたからでした。初めてお店に行った時か、2回目ぐらいだったと思うのですが、私とM穂ちゃんの自宅が同じ西宮で、場所もそれほど遠くないという事を知って「おぉ~」と盛り上がりました。当時私は西宮北口方面に住んでいたのですが、M穂ちゃんの家は私の自宅から歩いて15分程度のところでした。「お店が終わったら一緒に帰れるやん(笑)」などと冗談を言ってました。会社の飲み会メンバーは、終電が無くなる順番に抜けて帰って行きます。最後は自転車で帰宅出来るメンバーのみしか残りません。主に寮に住んでいる人間です。でも私は楽しかったので「今日は閉店まで飲んでタクシーで帰ろう!」と宣言。するとM穂ちゃんが「じゃあ一緒に帰ろうよ~!」と言ってくれたので、本気かどうかは分かりませんでしたが「うん、そうしよう(笑)」などと言って、最終メンバーになるまで飲んでました。店が閉まる時間は0:00か1:00だったように記憶しています。正確には忘れましたが。「じゃあお店を閉めて出てくるまで待っててね」とM穂ちゃんが言うので、残っていた他の会社メンバーに「おぉ~!お持ち帰りか!?やるな~~w」と冗談で冷やかされました。「いやいや、タクシー代がもったいないから割り勘で帰るだけですやん!」と切り返し、皆が解散した後、出てきたM穂ちゃんと一緒に国道に出ました。阪神尼崎駅まで少し戻るとタクシー乗り場があるので並べば良いのですが「何か逆方向に歩くのってシャクに障るし、西に向かって歩きながらタクシーが通るのを待たへん?」とか提案しながら、会話をしながら歩道をボチボチと歩いていました。タクシーでサクッと帰ってしまうと夜中なので多分15分ぐらいあれば十分着きます。それじゃあ何か寂しいので歩いてるっていうのも正直ありました。お陰で沢山会話が出来ました。M穂ちゃんは私に色々な事を話してくれました。恋の相談とかも。私も、既に結婚してますし学生時代の超ヘタレ状態からは少しは脱却しているのもあり、それなりに受け応え出来ていたと思います(笑)。あっという間に、歩きながら1時間ぐらい会話してました。まだ武庫川を渡る手前。店から自宅までの距離は大体8kmぐらいあり、まだその中盤と言ったところ。いくら何でも合計2時間以上歩いて帰宅するなんてあり得ないと思ったところでたまたまタクシーが通り掛ったので「じゃあ乗ろうか(^^;」とタクシーに乗り、帰宅したのでした。「また店に行くからね!」と言って別れました。数日後、また会社のメンバーと一緒に店に行くと、M穂ちゃんは店に居ました。「いらっしゃい♪(^^)」と笑顔で迎えてくれました。お客さんなので当たり前か(苦笑)。いつもと同じように楽しく飲んで唄って・・・また終盤。家が遠い人から帰り始め、自分が何時に帰ろうかとか考え始めた頃。M穂ちゃんは私にコソッと「今日も店が終わるまで居てくれる?私、車で来てるねん。送るから。」と告げました。仲間と「どうする?そろそろ帰る?」という話になったので「俺、M穂ちゃんが車で来てて送ってくれるって言ってるから最後までおるわ」と言いました。「マジで!?すげーな」と冷やかされながら閉店まで飲んで。M穂ちゃんは店の近所のパーキングに車を置いてて店では飲まず。私を送るために車で来てくれてたのです。嬉しいけど恐縮・・・みたいな気持ちでした。でもまあ私が頼んだ訳じゃないし、向こうがそれで良いなら良いかと思って受け入れ、自宅前まで送って貰いました。「次に飲みに行く日はいつ?」と聞かれ、「多分○日ぐらいかな」みたいな会話をして半分約束みたいな形で店に行っていたような気がします。はっきり覚えていませんが。当時はまだ携帯は持っていませんでした。それから、M穂ちゃんが居る日に店に行った時にはいつも車で送って貰うようになりました。ある日「今日は自宅じゃなくて、伊丹の実家に泊まりに行く事になってるから。。。」と言うと、M穂ちゃんは「じゃあ伊丹まで送るよ!」と、私を快く実家付近まで送ってくれるほどでした(^^;そんな事が続いたある日。いつものように飲んだ後、私を店から自宅まで送ってくれ、自宅前の道路に車が停まった時にM穂ちゃんが言いました。「私、今日は友達の家に泊まりに行くって言って自宅を出てるねん。だから今日は帰らなくていいんよ。」と。・・・いくら鈍感な私でも分かりました(^^;いや、超鈍感な私なので、もしかしたらそれまでに何か雰囲気はあったのかも知れせん。でも私がいつまで経っても行動を起こさないのでとうとう自分からアプローチしたとか(汗)。私の心の中の悪魔は「キタ~!!こんな超嬉しいシチュエーションはまたと無いぞ。何か理由を付けて外泊出来れば、M穂ちゃんと一夜を過ごせる。おぉ」と叫んでいました。でも私は葛藤していました。車から自宅のハイツが見えています。そこには嫁さんが寝ているのですが、その時嫁さんは妊娠中。つわりに苦しみ、大きなお腹で(いくら寝ているとは言え)私を待っているのです。一瞬の迷いが引きつった表情として出てしまったのでしょう。M穂ちゃんは「あ・・・もし無理やったらいいねんで(笑)」と返してくれました。私の心の中の悪魔は、真面目で誠実な紳士の心に討ち負けてしまいました。私はM穂ちゃんに「う~ん俺は帰らん訳にはいかんなぁ。ごめんな(^^;」って謝ってしまい、車を出て帰宅したのでした。その後もお店で楽しく飲んで唄って会話して自宅に送ってもらうという日があったのですが、いつしかM穂ちゃんはお店に居なくなりました。お店の人から、ラウンジの応援を終え元のバイト先に戻ったと聞きました。連絡は取れませんし、M穂ちゃんの事は私の心の片隅に楽しかった想い出として残りました。・・・この話は何年か経ってから連れや会社の仲間に想い出話として語る事がありました。話した全ての男性に言われるのは「アホちゃう!?(爆)なんで手ぇ出せへんの?考えられへん。。。」でした。目の前に「いいよ(はぁと)」と言ってるような女の子が居るのに手を出さないなんて、男としてあり得ない事。それどころか「手を出さなかったのはその女の子に対して失礼な行為!」とまで言われました(-_-;;私としては「愛する妻を裏切りたくなかった」という誠実な気持ちの表れなんですけどね(笑)。でも、それでエピソードは終わりではありませんでした(笑)。日記の文字数制限に引っ掛かったので、後編に続きます(笑)