ペン次が林間学校へ行ってきた。
猛暑の水曜日に出発。初日は飯盒炊さん、カレー作りなど楽しかったらしい。
中日は嵐、霰も降ったそうだ。ハイキングは中止、体育館でなにやらしたらしい。
夜のキャンプファイヤーは、毎年屋根があるところでやるらしく、
1年3学期から丸三ヶ月練習してきたトーチ隊は、無事に晴れ舞台が勤めあげられた。
最終日の今日は、晴れたものの前日の雨のせいで川が増水。
魚は釣れず、なれない川原で足を取られて足をぬらした生徒がいっぱいいた。
誰か釣った人はいたの?ときくと、誰もつれなかったんだよ~と残念そうなペン次。
ほかにもいろいろ聞きだしたかったが、二晩ともあまり寝てない、とのことで、
夕飯を食べるとすぐにヤツは寝てしまった。
なんだ・・・ガッカリ。勉強できんかったかぁ。
話は出発前日の夜9時半にさかのぼる。
明日は早いからもう寝なさい、と言ってるところに、
先日の壊れた竿についていた糸を持っていく、と言い出した。
夫と私と異口同音。「バカか~お前~!」
そしてかわりばんこに畳み掛ける。
「釣り糸の色が違う!」「針も違う!」「えさはどうするんだ?」
「浮も錘もないやん!」「どうやって川で釣るっていうんだ!」
そうなのだ、ウチの男衆、初心者の釣堀と海釣りしか行ったことがないのだ。
海と川が全然違うことなぞ、ひとつもわかっていなかった。
こういうとき、夫婦の息があってると思う(笑)
釣りをしたこともない私が言えたのは「釣りキチ三平」のおかげだな~。
べこべこに凹まされたペン次は半泣き。
お願いです、今から買いに連れてってください、と言う。
こんな夜に開いてる店なんてスーパーくらいだよ、と言うと
先日の海釣りのえさを買ったところは夜11時までで、間に合うから!と主張する。
そしてそのときのチラシを大事そうに持ってくる。
…ほんとだ、、、開いてるわ~~。あきれるやら笑えるやら。
そして、ペン次が持っていこうとしてたえさは、、金魚のえさだった。
夫は爆笑しながらペン次をつれて、夜の9時50分に家を出た。
ウチから車で30分ほどのその店に行って、無事に初心者用の
川釣り仕掛けセットを仕入れてきた。
戻ってきたペン次は「セーフでした」夫は「おどろいたよ~」
火曜日(=平日)の夜だというのに、店にはわんさかお客がいたそうだ。
そして次の朝、先に出かける夫が私服を着て用意の終わったペン次に
がんばって釣ってこいよ!と玄関で靴を履きながら声をかけた。
うん、いってらっしゃい!と威勢よく答えたペン次。
しかし、あんなに笑われた金魚のえさをバッグに入れ直している…。
それ要らないでしょう、置いていきなさい!というと、
大丈夫♪撒き餌にするから!といって出そうとしない。
こいつ、、分かってないな、、。もういい、みっちり向こうで勉強してこい!
と内心思いながら、にっこり行ってらっしゃい、と送り出したのだった。
やっぱり、釣堀と海釣り公園がお似合いなんだよ…。