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カテゴリ:藤田和日郎の世界
鉢かづき姫という話を知らなかったので
最初は探り探りで藤田和日郎の作った新しい 世界に入り込んでいったが間違いなかった。 やはりこの人の描く物語は熱い。 良くある、おとぎ話や昔話をモチーフにした世界を 描くと思いきや、まったく違う形を持ってきた。 物語の中でもおとぎ話として存在していて、 読み手としての話になっている。 その読み手が、おとぎ話から出てくるおかしくなった 主人公を、元の世界に戻すために戦うが そのおとぎ話の主人公たちも本当の姿は こっちじゃないかと錯覚させるほど、物語の矛盾や 葛藤を表現している。 子供の頃に読んだ話が新しく表現され、それが 見事に元に戻る様は、このマンガを読んでいる こちら側も童心に還してくれる。 それが『月光条例』かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.19 17:03:43
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