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テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:3.11被災地レポートその1
2011年5月13日。ふじみつ商店。曇り。
お店の店主が色んな事を聞かせてくれた。 一生懸命、目を見て話を聞いた。 途中、内容の残酷さに泣きそうになり目を 伏せたかったが必死で涙をこらえ、店主の 話をずっと聞いた。 これから書くことは店主から聞いたことを 一言一句間違えないよう、現状そのままを 伝えます。 私の記憶力のなさに曖昧な部分があったり 間違って捉えたことがあるかもしれないですが ご了承ください。 マスコミでも流れてない話です。 「ここは原発から50kmの範囲に入る。しかし 避難勧告も出てないし、水道が通ったのが一ヶ月前、 電気もつい最近。何も情報が入ってこない。テレビでは 原発から30km以内での出来事、ここよりひどい 被災地しか流れない。 まだ30km以内で避難出来た人はいいよ。特に 漁業、農業は原発から何かしらの恩恵、交付金、補助金が 出ているから生活には困らないだろう。 自分たち商売人の所には一銭もお金は下りてこない。 親戚や友達が安全な場所でと言ってくるが、もし今後 50km範囲内が避難地域に指定されたとして、別の場所で 商売するにしても、ついてくるのは借金だけだ。」 店の中には少ない商品。近くの農家から譲り受けたものや 店に残っていて被害を受けてない商品が並ぶ。 その商品を入れてる冷蔵庫は震災時に流されてなくなって しまったから知人から譲り受けたという。 店で使ってた車。自分たちが私用で使ってた車。 計4台の車は全て流されて移動する手段もないらしい。 「ボランティア?どこに来てるの?」 店主の奥さんが口にしたこの言葉。 原発から近いというだけで、誰も怖がってこの地には ボランティアさえも来ないということ。 震災後、自衛隊が活動していっただけである。 その自衛隊に敬意を表し、店の前に活躍の写真と ありがとうと文字が書かれている。 その後、一ヶ月経ってやっと開通した水で店内を掃除し 通った電気で営業を再開した。 いつ、目の前にある小名浜港に魚があがってきて その漁師が、買い物出来るようにと。 震災前と変わらない場所で、店の前に書かれてるように 「細々と営業中」なのである。 ふじみつ商店 もしお店の場所を知りたい場合は、私にブログのコメント、もしくはツイッターでご連絡ください。 ※店主の了解を得て写真、言葉を掲載させていただいています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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