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テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:3.11被災地レポートその1
2011年5月13日。小名浜。曇り。
小名浜港から見上げると一つの 建造物が目に入ってきた。 気になって登ってみると いわきマリンタワーという所らしい。 周りは公園になっていていわき市を 一望できる良いところだ。 しかし、今回の地震の影響で営業はしていなかった。 ここに来て、犬を連れて散歩してる人を 見かけたりと、普通の生活が垣間見えた。 ただ放射能が流れてきてるかも?というだけで 地元以外の人達にはこの景色は届かない。 二ヶ月というのは傷を癒すのには短すぎて 人の記憶からなくすためには充分な時間なのだ。 マリンタワーを後にすると現実に引き戻される。 港沿いの通りから一本、内陸にある道路でも この現実は変わらない。 この通りになると港からちょっとだけ離れてるせいか 車の通りも気持ち程度だが多くなる。 しかし歩道は人が普通に歩ける状態ではない。 道沿いにある建物もかなりの被害を受けている。 その中で、目に入ったものがこれだった。 気づく人はいるだろうか? 細かい情報(個人情報)は手を入れさせてもらったが それ以外は、何も手を加えてない。 この建物が危険と判断されたのは4月25日なのだ。 震災からその日まで、ずっと放置されたままだったと いうことになる。 そして今も、この張り紙を貼っただけで二ヶ月経っている。 そんな街中で人は暮らさないといけない。 それを考えるだけで胸の奥が苦しくなった。 そして誰に対してかわからない怒りも、このときから こみ上げてきたのも事実だ。 もちろん、何も出来ない自分に対してもだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.16 14:58:46
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