カテゴリ:きょう出会ったヒト。
吉野弘
「祝婚歌」 二人が 睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい 立派すぎることは 長持ちしないことだと 気付いているほうがいい 完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい 二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい 互いに非難することになっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい 正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気付いているほうがいい 立派でありたいとか 正しくありたいとか 無理な緊張には 色目を使わず ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい 健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい そして なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるのであってほしい === 社会人1年目、3年目、と2度も鍛えてもらった 尊敬する上司、いや女史、 と久しぶりに会って、 結婚のお祝いに、 と、 この詩をいただきました。 何度も、何度も、 叱られ、誉められ、フィードバックしてもらった 見慣れたあの直筆で、 この詩を送ってくださったことに、 コトバにならない感謝と、感動。 日本酒と梅ワインでほろ酔いの電車内で 人目をはばからず 感動で涙しました。 結婚して、よかった。 自分がそう思える、 今の気持ちをずっとずっと大切に。 ジンと心の底が熱くなりました。 ツンと鼻のテッペンが痛くなりました。 ポオと頬が赤くなって、そして緩みました。 そして、これから結婚を迎える 幸せなふたりにも、この詩が届くといいな。 たくさん、たくさん。 おめでとう。 昨日婚約の報告をくれたユリ。 おめでとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月11日 11時23分35秒
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