あばよブラザー。
この間、松衛門(仮)の家の作業場を解体しているのを見た。側に大量の新しい木材が置かれていたので、この不景気だが建て直すのかと思っていた。しかし、先日家族が聞いた話では、材木屋やめる上に今いる土地は売り、町内のどこぞに建てた一軒家へ引っ越すのだそうで。松衛門は確か、離婚した奥さんが子供と一緒につれて来たと記憶している。だからまぁ、住む場所が変わる事は一度経験しているワケだ。それに引越し先が持ち家の一軒家なら家族と離れる心配もないだろう。私がガキの頃からあった材木屋で、いつも木を削る音と木の匂いがした。そしてそこにいつからか、短足の変な犬がいた。それらが私の日常から消えてしまう。少々寂しいが、そういう事になるんだろう。