噂の少年K。
母が得意げな顔をしながら言った。「お前が言う、豆粒みたいな少年の正体が割れた」今まで何度か絵に描いてきた、犬の散歩中に出会うちょっと変わった少年のことである。で、母は「多分あの家の孫」みたいな見当はついていたようだが、確証は無かったようで。それがどうやら、近所の人達と井戸端会議になった際、メンバーの中に少年をよく知る人物がいたとの事。で、皆さんやはり、「ちょっと変わってる」とは思っていたようで。(変、といっても素行の類ではない)ちなみにこの話、私が犬の散歩が帰った際に聞かされた。そしてその散歩中、私は少年に遇っていた。そんでもって、またちょっと変わった会話を交わし帰ってきたところだった。宮沢賢治の小説にでも出てきそうな感じ。