甲子園~君に見せたい夏がある~
甲子園もついにベスト4が出揃いましたね。これまで7年間甲子園は見ていなかったのですが、何かの反動で今年はもう10試合以上見ています。やはり高校野球はトーナメントの一発勝負だからこそ大きな感動があると思います。試合を見ていて何度か泣きそうになってしまいました。自分達の最後の試合を思い出して・・・甲子園を見ていてよく思い出す曲があります。あまり有名ではありませんが(ファンじゃなければ知らないでしょうが)さだまさしの曲でその名も「甲子園」です。♪喫茶店のテレビでは夏の甲子園大観衆の声援が店のクーラーと戦ってる君は男は皆野球好きねと笑い大観衆の声援聞くだけで私は暑さがつのるわ負けた人は今これを見ているのかしらそれともまた来年を夢見ているかしらとソーダ水でもたぶん君は知らない来年なんて言葉に期待しない男は案外多いってことをねホームランと突然テレビが叫ぶまた誰かの夢を打ち砕く音がする僕はふと君との来年を思うふるさと行きの切符二枚握り締めたままで青春のドラマですねと解説者文字だけのニュース速報が海辺の事故を伝えてる君は女は皆男が演じるドラマを手に汗握り応援するだけでわりに合わないわとため息3000いくつの参加チームの中でたったの一度も負けないチームは一つだけでもたぶん君は知ってる敗れて消えたチームも負けた回数はたったの一度だけだってことをねあと一人と突然テレビが叫ぶ君は僕の手を握り涙を流してる背番号14の白いユニフォームが彼の青春の最初で最後の打席に立ったところ・・・やばい書いてるだけで涙が出てきた。ちょっとうろ覚えなところもありますがこの曲を初めて聞いたのは大学2年の夏休み、実家から長崎に帰る兄の車の中でした。ラジオからは8月6日に毎年行われる「さだまさしコンサート」の再放送が流れていました。「こんな青空の下にいると、この曲を歌いたくなりました」と言ってさだまさしが歌いだしたのが「甲子園」俺が運転していたのですが聞き終わるころには涙を我慢するのでいっぱいでした。そんなときにアニキが「お前らホントに惜しかったよな」と言うもんだから・・・その後はアニキが運転するはめに高校3年最後の夏秋、春と準決勝で負けていたチームをやぶりうちの高校は38年ぶり決勝戦に進んだ。勝てば甲子園初出場守備のチームの俺たちの高校VS打撃のチームの相手高校相手が先攻、うちのチームは後攻当初の予想を裏切り乱打戦になった。うちの高校が常に先手先手をとり、追いつかれてはまた突き放すという展開にそして回は進み6対4で9回表の敵の最後の攻撃あと3アウト取れば初めての甲子園簡単に1アウトを取る俺は補欠だったのでベンチにいたベンチは全員右足をベンチの入口にかけている「あせるなよ、あせるなよ」と言いながらみんなマウンドに行く準備は出来ていた気の緩みがあったのだろうやはり高校野球は簡単には終わらない。その後相手の攻撃が続き1アウト2,3塁に相手バッターが打った打球はセンターフライ。「タッチアップ!間に合わない、投げるな!」カットマンはホームに投げず進塁を狙った2塁走者を殺すためサードへ送球がそれる、ピッチャーのカバーが追いつかない!ベンチにいる俺は何が起こったのか分からないでいた。9回裏のうちの攻撃は無得点6対6のまま延長戦に入った。延長10回表を0でおさえた俺たちは2アウト満塁のチャンスここで迎えるは四番キャプテンカンウントは2-3何球もファールで粘った後の9球目見逃せば押し出しとなりそうな高めの球を思い切り引っ張る打球はレフトへ打った瞬間バッターはガッツポーズベンチも皆ガッツポーズ打球はレフトの頭上を越える大きな当たりもしかしてサヨナラホームラン!?どっちにしてもサヨナラヒットと誰もが思っていただろうベンチもスタンドも、相手スタンドやベンチでさえ。そう、相手のレフトの選手以外はレフトの選手はあきらめずボールを追いかけるそして後ろ向きのままジャンプ!ボールはレフトのグローブに吸い込まれていった。延長14回表、相手の攻撃、1アウト3塁バッターはファインプレーをしたレフトの選手「打ったー、打球はレフトへ。これはタッチアップになる」「ランナー走った!レフトから返球が返ってくる。」「タッチは?セーフ、ホームイン!ついに勝ち越し」その裏うちのチームの最後のバッターは延長14回を一人で投げぬいたエース。「・・・レフト取りました。試合終了!!」人前であんなに泣いたのは初めてだった。たぶん最初で最後だろう俺の地元の県は夏の県予選のみ勝利校の校歌が流れる当然この試合も校歌を歌うはずだったのに・・・表彰式で首に掛けられる銀色のメダルその時、「ああ、本当に負けたんだ」と実感し、また涙が流れてくる表彰式後に応援してくれたスタンドに最後の挨拶に行く「ありがとうございました!」その時・・・スタンドから聞きなれた曲が流れ出した。ブラスバンドが校歌を演奏し始めたのだ。そのあとは皆で大合唱。スタンドでも多くの学生が泣いていたらしい。あれほど歌いたかった校歌なのに結局歌うことは出来なかった。・・・といったことがさだまさしの「甲子園」を聞いて思いだされました。この曲を聞いてさだまさしのファンになったんだよなこの曲が出た当時3000いくつだった参加チームも今では4000いくつ。さだまさしも現在は4000いくつと歌っているそうだ。夏の大会で負けて以来一度も甲子園を見ていませんでしたが7年ぶりの甲子園はやっぱりいいもんですね。でもあの試合を超える試合は一生ないと思います。ちなみに今年は負けた回数が2回のチームがありましたね。一度も負けないチームも2つになりますね。今後こんなことが起こらないでほしいです。いくつもの負けたチームの代表として甲子園に出場するのだから。あれだけさだまさしのCDがあるのに「甲子園」が入っているのはこの2枚だけみたいです。かなりマイナーな曲だったのか・・・さだまさし(監修) / Presents~Cafe de Masashi (CD)【J-POP/歌謡曲:さ】さだまさし / 風のおもかげ (CD) ←お探しのCDはこちらからどうぞ♪