|
カテゴリ:読書覚え書き
たくさんのモノクロ写真と逸話。
そのすべては、つい最近の過去の事実であるはずなのに、 それらはまるで、遠い異国か、架空の種族の物語のように儚く、神秘に満ちてさえ見える。 昭和のキモノ ことし2008年は、昭和で数えれば昭和84年。 ほんの たった数十年前まで、 ここ日本では、だれもがふつうにキモノを着用していた。 糸を紡ぎ、織り、仕立て、直し、洗い、リサイクルしていた。 江戸時代のことよりも昭和のことをこそ、昭和生まれのワタシは 知らないのだなあ。 「レトロ」を はしゃぎ 楽しむことに 申し訳ないような気持ちを覚えるのと同時に、 この小さな国の小さな民族の美意識や美的センスの高さに あらためて驚嘆した。心から誇らしく感じ入った。 たくさんのものを灰にしてしまった憎むべき戦火を、心から呪う。 そうして、 それでもなお、 ワタシはこの平成の世に暮らしながら キモノが着たいのであった。 昭和のくらし博物館 博物館の昭和だより お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年06月29日 23時21分09秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書覚え書き] カテゴリの最新記事
|
|