テーマ:暮らしを楽しむ(388225)
カテゴリ:日々の雑感
この冬は、例年になく寒さの厳しい師走を迎えていますね。 日本海側にお住まいの方は、各地で大雪になっていると報じられていますから、日常生活にも少なからずいろんな影響が出始めていることでしょう。 確かに、寒さに震えることは、できれば避けたいという側面があるのですが、 一方で、そういう深々とした寒さだからこそ感じることのできる冬の情緒もまた捨てがたい気がします。 小学生の頃だったと思います。 冬の早朝、まだ夜明けを迎える前の人通りのない道を通って、当時の自宅から2キロほどはなれた丘の上の公園へ。 何か特別の日の行事があって、早起きをしてまだ暗い夜道を歩いてその公園のあるところまでとぼとぼと歩いた記憶があります。 寒い寒い朝で、道の上には白く雪が積もっていて、その新雪には誰の足跡もまだ残されていません。 空気は冷たくて、何だかキ~ンと張り詰めたような冷たさの中にも、とても新鮮なすがすがしさのようなものを感じながら、誰の足跡もまだついていないその道をとぼとぼと一人歩いていました。 空気の冷たさが妙に心地よく、そして、今来た道を振り返ると、新雪の上には自分の足跡だけが点々と、しかも直線的ではなく微妙な変化のある曲線を描きながらず~と向こうまで続いているのです。 前を向くと、踏み出す足の一歩一歩が、まさに自分だけの残す最初の一歩の繰り返しです。 街灯の薄明かりが、少しずつ振り続けるふんわりとした雪を照らしています。 その朝、どんな行事があってそこへ向かったのかは覚えていないのに、その時に感じたことはとてもよく覚えています。 小学生の3~4年生だったので、そんな早朝の真っ暗な時間帯にひとりで外を歩くということもそのときがはじめての経験だったと思います。 不思議と、怖いというような感情はなくて、 その深々とした暗く寒い早朝の空気の中に自分がいることを楽しむ気持ちだったことを覚えています。 その感覚に近いものは、正月の初詣をしに神社などに行ったときにも、その空気の中に感じることがあります。 最近では、新年を迎える直前のNHKで放送される「ゆく年来る年」を観る機会も少なくなりましたが、あの番組で、日本各地の神社での人々の表情をつたえる画像と音声から受ける印象もまた、忘れかけていた遠い昔の空気の中に身をおいているような錯覚にひたれることを人知れず自分の中ではそれを楽しんで居たりします。 日本の四季それぞれに、人生の中のちょっとした一場面と重ねながら、その季節感を感じる何かがありますね。 それを感じられる幸せ。 それを楽しめる喜び。 感性の喜びを感じながら季節を楽しむ。 冬もまたいいものです。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お寄りいただきありがとうございます。 貴重なワンクリックに更なる感謝。 クリックするだけで、無料で募金ができます。 クリック募金とは、クリック募金サイト上の募金ボタンをクリックするだけで、無料で募金ができる仕組みです。 あなたに代わって、スポンサー企業が寄付をするのであなたには一切お金がかかりません。 左のオレンジ色のバナーをクリックしてその先に表示される案内に従って、クリックを頂けましたら幸いです。 こんな形で誰かの命が救われて笑顔が見れたら素敵なことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 16, 2005 04:23:10 PM
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