テーマ:最近観た映画。(40141)
カテゴリ:絵のある風景
今日も暑かったですね。 今日は前々から観たいと思いつつ観るチャンスを逸していた映画『Always 三丁目の夕日』のDVDを観ました。
懐かしさや人の優しさや夕日の美しさがすべてセピア色に表現された昔どこかで感じたことのあるような雰囲気にどっぷりと浸かりながら、爽やかな感動を覚えました。
完成直前の東京タワーやその当時の街が備えていたもの全てを忠実に再現した画像、それも、よくもこんなにも忠実に再現できたものだと心から感心してしまうほどの時代感の再現に、なんだかうれしくなってしまいました。
実は私は昭和33年の生まれなので、正にこの映画の時代に生まれた者の一人です。
テレビや冷蔵庫や洗濯機がやってきた日、確かに、そんな日があったし、戦後の日本全体が明るい未来を夢見てひたすら頑張っていた時代を垣間見たような気持ちで、映画のストーリーとともにそうした時代背景やその時代の持つ独特の雰囲気を見事に再現している映像技術にもまた感動させられました。
少し時代を振り返ってみた時に、 例えば、2006年の現在青年期を迎えた人々にとっての幼年期の時代背景。 確かに、今と20数年前を比べたらそれなりに時代も変わっているし、IT技術の大変革によって生活様式もかなり変わってきたことは事実です。
でも、私の世代から見た1980年代と私の生まれた1950年代の違いは、単なる10年、20年といった年月の違いというよりは、時代そのものの持つエネルギーの違いのようなものを感じてしまいます。
夏祭りで神社などにいくと、戦争で手足を失った方が軍服を着て、首につるした白い箱に、浴衣をきて通り過ぎていく人々にわずかばかりの心づくしを願う姿などが見られた時代です。
もちろん、戦争の時代を生きてきた人にとっての昭和30年代がどういう風に写っていたのかは私も想像しがたいものがあります。
ひょっとしたら同じ様な経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、 私は、自分が子供の頃の目線(目の高さ)から父親を見上げたときの映像を今でも時々思い出すことがあります。
当時見上げていた父親も今ではすっかりおじいちゃんになってしまいましたが、 黒髪で若々しく、眼光もするどかった若き父親の姿をその当時の子供の自分の目線からみた映像として、今日観た映画の中に『時代の持つエネルギー』とともに記憶の片隅から思い出すことができました。
自分の中に持っているそうしたエネルギーのようなものを考えた時に、 さらに、今から20年たったとき、2006年当時に自分は一生懸命に生きていたことを、確かな手応えとして思い出せるようにしたいと、
何だかそんなことを考えながら映画のラストシーンに心を浸していました。
昔の写真だけでなく、自分自身の心の中の風景もまた『セピア色』となっていることを、懐かしいような嬉しいような、不思議な気持ちでふりかえって見ることができました。
七夕も終わり、もうすぐ夏休みを迎えますね。 子供達が大きくなった頃、現在の『この時代』はどんな雰囲気として心にのこっていることでしょうね。
今を大切に生きることは、未来にもつながるものがあるということです。
今この時代がセピア色となったころ、過去を振り返ってみたとして、 『いい時代だった』と思えるように今を生きていかなければなりませんね。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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