カテゴリ:日々の雑感
新聞のコラムに「有害情報規制」ということで賛否両論ありそうな話が載っていました。 趣旨は、携帯電話の有害情報、つまり、出会い系サイトやブログによるいじめ、最近変なはやりとなっている硫化水素自殺などの情報・・などを児童が携帯のインターネット経由で閲覧できないように、携帯電話そのものを小中学生が持つことを禁止することも視野に入れた議論をしよう・・というもの。 もちろん、そうした事柄が子供たちに有害であることも事実で、しかも、それを閲覧できないようにすることも大切なことです。 ただ、私が気になることは、携帯電話を子供にもたせることのお母さんたちの感じている意義も考慮した議論でなければならないであろうということ。 最近は、働くお母さんたちがほとんどといっていいほどパートなどで少しでも家計を豊かにしようとされています。 当然、働く時間を少しでも長くしようとすれば、子供たちを学童保育に預けたり、お母さんが仕事から帰宅するまで自宅で待っているよう子供たちに頼んで出かけたりということが必要になります。 大切な子供たちが、留守の間どうしているのか、当然気になります。 また、近年多発している通学途中での事故や事件に遭遇してしまった場合に、すぐに連絡が取れるようにしておきたいと考えて、緊急事態の「命綱」としての意義はとても大きなものでしょう。 どちらも、正論であって、間違ってはいません。 ただ、その判断を「法律」という形で縛る必要があるのかどうかについては、いろんな問題が伴いますね。 さらには、時代の変化や文化の変化を考えると、以前は一部のビジネスマンが特別なツールとして活用するだけでスタートした携帯電話であったわけですが、現在は、爆発的な普及をして生活の一部となってしまっているだけでなく、「当然必要な情報源であり、通信手段」という位置づけになっています。 固定電話を持たずに、携帯電話が主な通信手段となっている家庭も多いでしょう。 その辺のことまで考えると、ここまで普及してしまったものを「法律による規制」という形で縛ることはかえって弊害の方が多いと思いますし、戦前、戦中の情報統制とまではいかないまでも、個人の判断の範囲を国家が管理する危険も感じられます。 もっと単純にもっと純粋な意味で、お母さんたちは、子供の直接的な身の安全のほうにむしろウエイトを置いて、危険な情報を受け取る可能性があることはわかっていてもあえて二者択一をした結果、子供たちに携帯電話を持たせているように思います。 実際にお母さんたちはどの視点で、考えられているのか気になるところです。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 10, 2008 01:22:02 PM
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