カテゴリ:子供の成長
子供のころを思い出すとどなたも思い当たることがあるかと思いますが、 「得意科目」と「苦手科目」がありましたよね。 もちろん、そんなものはないと言い切れる方も稀にはいらっしゃるでしょうが、極端にいえば、全科目満点取れる人だって、比較してみれば「得意」「苦手」あるいは、単純に「好き」「嫌い」を感じているのがむしろ自然なことです。 そこで登場するのが「苦手科目克服」・・・というフレーズです。 これは、昔も今も広く世の中で使われ続けている言葉ですね。 あくまで私個人の考えとしては、「苦手科目の克服は一番後回し」でいいと思っています。 では、何からやればいいかといえば、「得意科目」「好きな科目」を没頭するくらいやって「とことん好きになる」ことをまずやるべきだということ。 好き嫌いというものは、「食べず嫌い」にも代表されるように、「やりもしないで嫌いだと思い込んでいる」という面もあるものです。 単に、行動するだけで解消することを「嫌い」だという思い込みでやろうとしない、やっても面白くない、そもそもやる気がしない・・・・という悪循環をつくっているわけです。 つまり、やる気のないことはやろうとしない・・・・むしろ自然なことかもしれません。 そうしたマイナスのイメージをすでに持っていることに最初から乗り気もせずに、ただやみくもに「苦手科目の克服」というスローガン打ち出してみても、所詮は3日坊主がいいところでしょう。 そんなことに一喜一憂するくらいなら、最初から「好きなこと」をとことん没頭してやろうとしたほうがはるかに得策だともいます。 「好き」→「やってみる」→「手ごたえがある」→「おもしろい」→「結果が向上する」→「自信」→「もっとやりたくなる」→「さらに得意になる」→「これを使える道がないかな」と考えるようになる→「夢」への第一歩 さて、この状態になった時に、たとえば好きな科目に関わりのある進路を目指そうと思い始めたとします。 しかし、その進路へ進むには、苦手だと思ってほったらかしていた科目も必要であることを自覚したとします。 目的とするその進路へ向かって進みたいと強く心に固まってくれば、目標達成こそが大切な到達点となり、好きか嫌いかで何もしないよりも、とにかく、目標が達成できるようにそれをやる=「実際に行動する」ことをやろうとし始めますよね。 もちろん、そう思えるためには、「素直な心」「まじめに考える」「自分を大切に思っている」・・・といった精神的な基盤も必要だとは思います。 <この面は、親として本当は一番大切にしてあげるべき点だと思います。> しかし、ともかく、好きなことに没頭してやってきたおかげで、何かを習得するためには、どんな方法でどんな思いを持って取り組めばいいのか自分自身がすでに実践して知っているわけですから、今まで苦手だと思い込んで手出しすらしなかったことにも「触れてみる」ようになるでしょう。 それは、必要だと認識するようになったからです。 好きなことをするために乗り越えなければならないプロセスのひとつと自覚するようになります。 結局、必要性を自覚するようになるまでは、好きでもないことは自分から遠ざけておこうとするのであって、ごく普通の人間だったら誰でもそうしてしまうわけです。 自分自身がやろうと思っていないことを周囲からやれと言われればなおさらやる気が起こらなくなるのもまた人情というもの。 だとしたら、とにかく、まずは「好き」なものを「とことん」やることから始めるべきです。 ただし、「とことん」・・・これはとっても大切なことです。 大人になって「仕事」や「人生の中心的な柱」というものに取り組むとき、 「とことん」やろうとする意思をもてるかどうかは、実は、学生時代のそうした取り組みの経験も後になって生きてくる大切な積み重ねの一つだと認識することになります。 仕事の中で発生する出来事には好き嫌いを言ってなどいれません。それは、大人として「甘え」を最初から排除して仕事をしているからでしょう。 「甘えの排除」はつまり、「とことん」仕事をしようとすればごく自然に生まれてくる「自覚」です。 子供たちにとって、日々の勉強や受験を含めて学校生活そのものが、将来社会に出て自分らしく生き、なおかつ周囲にいい影響を与えることのできる存在となるための「訓練の場」だといえます。 だからこそ、早い段階で「甘え」を取り去るためにも、まずは、好きなことに「とことん取り組む」ことで自信をもってもらいたいと思います。 その上で、苦手=<やらずに済むよう自分に言い聞かせている「甘え」の別表現>を自分の力で乗り越えて、その上にある、もっと大切なやるべき目標に向かって突き進むことを学生時代に経験してほしいと思います。 大事なことは、「そんなことは理想だ」といって何も行動しないことよりも、 「とにかくやってみよう」と自覚して「行動」することが大切だということですね。 それは、結局は子供が自分で気づくことが重要で、気付いてくれるよう仕向けてあげるのが 大人の役割だと思います。無理やりやらせるのではなく、気付いて自ら取り組むようになってもらう。・・・・それが大事だと思います。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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