テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:日々の雑感
今日は経験的にもとても珍しい出会いがありました。 普通は塾に相談に来られるのはお母さんがほとんどです。 でも、今日いらっしゃった方はお父さんです。 娘さんが中学2年生で、小学校4年生くらいのころ学校でいじめにあったことが発端らしいのですが、 中学生になっても周囲の友達とも溶け込みにくい状態が続いているそうです。 最近では、勉強をしたい気持ちがあることはお父さんから見てもわかるのに、本人の気持ちの上で自信ややる気というものが壊れつつある様子が感じられるとのこと。 お父さんのお気持ちは、『成績を上げることよりもなによりも、娘さんに明るい気持ちと前向きな気持ちを取り戻させてあげたい』・・・・ということなのです。 そのお父さんは、若い頃フランスにわたり、パリやリヨンで料理の修業をされ、帰国後はレストランでシェフとして頑張ってこられ、7~8年前に独立。 今は自分のお店を持って頑張っていらっしゃるとのこと。 自らの道を切り開いてこられたお父さんですから、娘さんに対しても、何かを強制したりする気持ちなどさらさらなくて、とにかく、人間として明るく自由な気持ちをもって生きていけるきっかけを見つけたくて、今の娘さんの環境(現在塾通いもしているけれど、前向きな気持ちになれないまま自信をなくしている様子)についても、できる限り改善できるものは改善していきたいというお気持のようです。 父親として、せめて新しい環境でもう一度活力を取り戻してほしいという娘さんに対する愛情です。 私もまたそこまでのことをお話しくださったお父さんに対して、私の歩いてきた人生の一部についてもお話しをしました。 男同士、親同士ということもあるのでしょうか。 お父さんの娘さんに対する愛情がとてもストレートに伝わってきました。 直感的に、このお父さんはきっと娘さんを連れてまたいらしてくださるということが感じられました。 だから、お名前やご住所もお聞きしませんでしたが、笑顔で帰って行かれました。 ご縁があれば、全力で娘さんの元気を取り戻すお手伝いをしたいと、とても自然な気持ちとしてそう感じながら、小雨の中を帰って行かれるお父さんの後ろ姿を見送りました。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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