テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:爽やかなそよ風
昨日お話した娘さん、時間どおりに教室に来てくれました。 すぐにお母さんにお電話をして、無事に教室にきてくれたことと、本人とじっくりと話がしたいので、帰る時間が多少遅れても心配いりませんということをあらかじめお伝えしてから、 ではゆっくり話をしようねということで、まずは、学校のことやクラブのことや夢のことなどいろんな話を聞かせてくれました。 実際に会って話をした感想としては、昨日の電話の印象は、幸いにもそのままでした。 つまり、とってもいい子でした。 彼女は「漫画家」になりたいというしっかりとした夢をもっていて、その夢のためには絵画的表現を学びたいから美術や、言葉の表現を知りたいから国語や、表現力の参考になるからと演劇などに興味を持っています。 クラブはパソコン部(最近はこんなクラブもあるんですね)で毎日2時間パソコンを使っていろんな取り組みをしているそうです。 漫画家になるためには、その基礎となることを学ぶ必要があるから、それが学べるのは○○高校なので、その高校を受験するつもり。 嫌いな科目もあるけれど、漫画家になるために行きたい高校の受験が先にあるのだからそれをまずクリアーするために嫌いな科目も勉強したい・・・ いじめにあっているというよりは、人をいじめたり、授業をちゃんと受けない友達がいる環境(つまり、騒がしいとか、先生に対して尊敬の念を持っていない生徒がいるなど)の学校の状況が嫌なだけで、特定の誰かにいじめられているとか、社会的に孤立しているとかではないと話してくれました。 そして、今通っている塾もざわざわとして落着きがなく生徒が先生に対して尊敬の念を抱いていないから先生の言うことを聞こうとしない。 だからそんな環境にいることが嫌なのであって、塾でいじめられているということでもない。 つまり、本人は、漫画家になりたいからその方向に向かって今身につけた方がいいであろうことを身につけたい気持ちがあるのです。 中学2年という学年は、男の子はようやく小学生のような子供っけが薄らぎ始め、女の子は「恋」の話に誰もが夢中になっているような世代です。 そんな中において、自分の夢をもって、その夢に向かっていくべき高校まで自分の目標として掲げ、そして学校や塾のざわざわした落着きの無い環境ではなく、もっと夢に向かってまじめに進んでいきたいと思っているそんな娘さんなのです。 むしろ、今時珍しいほど、しっかりした娘さんです。 電話での明るく快活な声は、彼女の礼儀正しさや目上の人は尊敬するものだという心から自然とわきだしたものであったことが話をしているうちにわかってきました。 「では、たとえ嫌いな科目でも夢のためにはそれをやる必要があればそれに取り組むことが大事だということは自覚しているわけだね」 と尋ねると、「はい、そう思っています」と即答してくれました。 つまり、彼女は、『夢に向かって一生懸命に取り組みたいからこそ、前向きに歩みを進めたい』のです。 だから、学校や塾で感じている「しらけ」「ふざけ」「雑然さ」が嫌なだけなのです。 そして、幸いにも彼女の一番点数が取れていない科目が英語なのです。 幸いといった意味は、彼女は英語が嫌いなのではなくて、たまたま理解する機会を逸してきただけであって、「やる気」はあるからです。 そして、英語は当然私にとっても自信を持って彼女をサポートしてあげられる科目だからです。 それを確かめるために今まで挫折感を感じてきたであろう英語のいくつかの「わからないと思いこんできた部分」の『コツ』を一緒につかんでみようね・・といって授業をはじめました。 授業が終わるころには、「今までのわからないと思いこんできた部分が大したことなかったことがよく分かって楽しくなってきた」といってくれました。 「これからどうするのかは、ご両親と自分の気持ちを話し合って3人がOKだったら早速一緒に取り組んでいこうね」といって今日の体験授業を終わりました。 どうやら、彼女の夢の実現に向かって一緒に歩きだすことができそうです。 先週立ち寄っていただいたお父さんのお陰で、今日はその娘さんとの素晴らしい出会いをいただくことができました。 この瞬間の手応えがあるからこそ、この道を歩いている私の生き甲斐もまた、そこにあるのだと実感しています。 また新しい楽しみが増えました。 目標があるって、素晴らしいことですね。 ブログ仲間のワンクリックに感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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