カテゴリ:日々の雑感
日本には『時効』という法制度が存在しています。 その日本でも、以前は殺人などの時効が15年だったものが2005年からは25年に延長されているようです。 ただし、この場合も、2005年以降に発生した事件に適応されるので、それ以前の事件に関しては、15年のままということでもありますが。 昔から、この15年という時効をめぐるドラマなどはたくさん存在してきましたので、その都度、時効制度のむなしさを感じてきました。 本来は、おそらく事件発生後長期間が経過すれば、証拠や人の記憶なども曖昧になってくるため正しい判断ができにくいことも時効の必要である理由のひとつなのだろうと思いますが、被害者の遺族の立場になれば、どんなに時間が過ぎ去っても「昨日の出来事」のようなものであることは変わりません。 すでに、世界的には時効制度の廃止をしている国も多く、その廃止論に拍車をかけているのがDNA鑑定の飛躍的な精度向上があるようです。 ある記事によれば、DNA鑑定は96年当時、同じ型の別人がいる確率が2万3000人に1人だったものが、現在は4兆7000億人に1人と飛躍的に精度が上がった。とあります。 ここまで精度が高まれば、ほぼ誤差がなくなったといっても過言ではないでしょう。 しかし、それよりも何よりも、先ほど言いましたように「被害者の遺族の心情」はやはり重要視しなければいけないと思います。 冤罪は防がねばならないことは当然ですが、時効という制度が被害者の遺族の心を救いようのないものにしてきた歴史を考えると、「時効制度廃止」へと移行していくべきではないかと思っています。
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最終更新日
July 17, 2008 04:10:51 AM
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