テーマ:幸せの法則について(476)
カテゴリ:爽やかなそよ風
あるメルマガに面白い記述があり、そのこと自体よりもその意味することに興味がわきました。 パソコン用語(あるいは工業用語でもありますが)の解説なのですが、 そこには、こう書かれています。 【フールプルーフ(fool proof)はユーザが操作を間違っても危険な目に合わないように安全に設計しておくことです。フォールトトレラントはシステムの一部が故障してもシステム全体が機能するようにすることです。 フールプルーフはコンピュータ以外の機械や自動車、電化製品などにも広く使われる用語です。例えば身近なところでは、便器に人が座らないと温水が出ないウォシュレットや、蓋を閉じないと回転しない、さらに回転中は蓋が開かない洗濯機などがフールプルーフにあたります。間違って使ってもその人が怪我をしないように設計されているのです。 フェールセーフとよく似ていますが、フールプルーフは「人間はそもそも誤った操作をするものだ」ということを前提に考えられているのが特徴です。 この4つの用語を整理すると次のようになります。 フェールセーフ:人間や機械が失敗しても、とにかく安全が第一 フェールソフト:機械が失敗しても、最小限、機械を正しく動かす フールプルーフ:人間が失敗しても、困ったことが起きないようにする フォールトトレラント:人間や機械が失敗しても、機械を正しく動かす それぞれの用語を分解してもとの意味を整理すると次のようになります。 フェール「fail」:失敗する、欠ける、故障する セーフ「safe」:安全 ソフト「soft」:軽い、柔かい フール「fool」:ばか者、愚か者 プルーフ「proof」:耐えられる、耐久性がある フォールト「fault」:誤り、欠陥 トレラント「tolerant」:許容する、耐性がある ........】 …と、ここまで読むとお分かりかと思いますが、興味深い点は、 「人間はそもそも間違いを犯す生き物だ」ということを前提にしているという点です。 「間違いを犯すというマイナスの特性」に対する「プラスの対処法」を考えてそれを形にしていく過程で生まれた発想だということ・・・・・それこそが面白い点ですね。 私の言いたいことは、つまり、「ダメだと決めつけて、投げ出してしまう」こともできるけれども、 そうではなくて、「どうすれば良くなるか、どうすればそのマイナスの現象にならずに済むのか」、さらに進めて、「どうすれば、素晴らしい状態に変えられるのか」・・・・・ そうした「くふう」をするための、考え方の基本となるものが、「人間は間違いを犯す生き物だ」ということを前提にすることができるかどうか」ではないでしょうか。 「間違うのが悪いこと」なのではなくて、「そもそも間違うもの」という出発点に立つことですね。 だから、「間違うのが当たり前だから、たとえ間違っても、「結果」はそのマイナス要因を引きずることなく、求めるべき結果にたどり着くような「仕組み」をつくる。・・・・・ これこそが大事なことではないのかな。 そんなことを考えながら、先ほど入れたコーヒーの湯気がゆっくりと揺らいでいるカップの向こうの景色に目をやると、 今朝も雲ひとつない青空と爽やかな秋の澄んだ空気が心地よいことに気づきました。 今日もいい日になりそうです。
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最終更新日
October 13, 2008 09:00:09 AM
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