カテゴリ:子供の成長
私が小学生の時の学校の教科書に『木登り名人』というお話がありました。
たぶん、古典の何かから引用したものを現代語訳したのだとは思いますが、 こんな内容でした。 昔、とある木登りの名人がいて、自分の弟子を高い木の登らせたときのお話。 それを見ていた人々は、名人の弟子が木を登る一挙手一投足を、固唾を呑んで見守っています。 観客が冷や冷やしながら見ているのに、名人は弟子に助言をすることもなく黙ったままその様子をみています。 名人の弟子が木の頂上まで登り、弟子はゆっくりと木を下り始めます。 やがて人の背丈より少し高い軒先くらいの高さまで降りてきたとき、名人が初めて口を開いてこう言いました。 「気をつけろ。」 それを見ていた人々は 「なんでもっと高い場所、もっと危ない場所で助言しなかったのですか?」と名人に尋ねます 名人はこう答えました。 「危ない場所で気をつけるのはだまっていても誰でもできる。しかし、『もう大丈夫だろう』と気を緩めたときに人は失敗をするものなのだ。」・・・と。 身近なことにこの教訓を生かすとすれば、 ★新型インフルエンザは、自分には関係ないし、今までも大丈夫だった。 だから、もう、マスクもはずし、手洗いやうがいもやめておこう。・・・でいいのか。 ★試験前に一通り勉強した。後は試験を受けるだけ。・・・・でいいのか。 ★競技会で自分が首位に立ち、続いて追う者とも差を開けている。次回も今回の練習プランと同じで行こう。・・・でいいのか。 名人と言われる人は、そうなるまでに人知れず苦労をして、行き着くところ、もっとも単純で最も基本的なことを誰よりも多い回数、誰よりも真剣に、そして、人との比較ではなく、自分自身を絶えず引き締めて鍛え上げてきた人たちです。 その名人が、唯一弟子に注意をしたのが、弟子が一番気を抜きそうな所へ来る直前であったこと。 そこには、名人の愛情も読み取ることができます。 弟子は周囲に見物人がいて、自分が見事高い木の頂点にまで登りきった姿をみているという一種のスター気取りのような心境で木を下りてきていることをこの名人は見抜いたはずです。 身の丈よりも少し高い軒先程度の高さまで来たその瞬間を選んだことに、この名人の弟子を思う本当の愛情があると思うのです。 ことが起こってからいくら注意しても役に立たない。 名人にとって助言をするベストタイミングがその時だったはずです。 小学生の教科書にも見習うべきことはたくさんありますね。 お陰様でトップページに上昇してきました クリックするとランキングが見れます こちらは、生まれたばかりですが・・ にほんブログ村 クリックするだけで、無料で募金ができます。 クリック募金とは、クリック募金サイト上の募金ボタンをクリックするだけで、無料で募金ができる仕組みです。 あなたに代わって、スポンサー企業が寄付をするのであなたには一切お金がかかりません。 バナーをクリックしてその先に表示される案内に従って、クリックを頂けましたら幸いです。 こんな形で誰かの命が救われて笑顔が見れたら素敵なことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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