テーマ:暮らしを楽しむ(388239)
カテゴリ:自らの成長のために
さて、貿易商社に入った私は、前回もお話ししましたように、働くことは苦にはなりなりませんでした。 むしろ、やりたかった貿易の仕事ができること自体が嬉しくて、自分の守備範囲でない仕事でも『やらせてもらう』という気持ちでやっていました。 現に、やったことは、間違いなく知識や経験として身について行きました。 1930年代初頭に創立した会社で、どちらかといえば堅実で冒険をしない商社でしたが、歴史があっただけに、私のいたころは少なくともまだ人を育てるという環境が残っていました。 新人であった数年は【受け渡し】という仕事で、営業の社員が海外の輸入業者との間で成約した契約の後始末全般をやることで、仕事の流れやプロとしての仕事の仕方の基本を仕事を通して身につけさせてもらいました。 発注、納期管理、品質管理、クレーム予防、クレーム処理、伝票管理、顧客満足の貫徹など、将来営業活動をする際に基本となることを何でもやりました。 この時期に『やって当たり前』『結果を出すのはプロとして当然』という発想が身につきました。 『結果』というものは、『作り出すもの』であって、待っていたらそのうちやって来るなどというものでないことを、嫌というほど思い知らされました。 『結果が出るように段取りをする』ことも『結果が出るように相手に確実に伝える』こともとても大事なのです。 たとえば、『言った』とか『聞いてない』とかでもめるようなことは、仕事をしたことのある人は誰でもが経験して知っていることです。 しかし、そんなことにもめること自体が既に、結果の出た後なのですね。 そうではなくて、人に物事を伝えるときには、絶対にその人がこちらの求める結果を出してもらえるように働きかけて、そうならない方向には絶対に行かない段取りをする必要があります。 例えば、貿易では英語は必須ですが、英語を書くときに筆記体で書く人はまずいません。 ブロック体で書くのが常識です。 何故だかわかりますか。 字の下手な人が筆記体で書くと、その字が読めるかどうかを想像するとわかります。 必ず結果を出さねばならないときにその結果と自分の間に誰か第3者が存在するときには、 何が何でも自分の意思がその第3者の向こう側に正確に到達することが絶対に必要です。 仮に指図書(さしずしょ)<Instructions>に相手が読み誤る可能性のある字を書いて、その結果、大きな損失を招いたとします。 それは誰の責任でしょうか。 まぎれもなく、末端まで自分の伝えたい意思を伝えようとしなかった、あるいは、そうなるような手段を取らなかった自分のミスです。 実は、こうしたことの基本を学ぶのは、仕事を始める以前の学生時代の訓練が生きてくるのです。 きれいな字であることに越したことはありませんが、大切なことは、情報が確実に末端まで伝わるようにすることです。 自分の書いた文章は、誤解する人が一人もいないように書き、しかも、言葉の中にそのことが必ず実行されるようにエネルギーを投入して伝えなければなりません。 学生が試験の提出前に『見直し』をする意味も、まさにこのことの勉強をしているのです。 さて、今日皆さんにお伝えしたかったことは、結果にこだわらないプロはプロではないということです。 結果にこだわらない学生はどうでしょう。 そうです、学生の仕事をしていないのです。 是非、学生が学生たる仕事をしてほしいと思います。 お陰様でトップページに上昇してきました クリックするとランキングが見れます こちらは、生まれたばかりですが・・ にほんブログ村 クリックするだけで、無料で募金ができます。 クリック募金とは、クリック募金サイト上の募金ボタンをクリックするだけで、無料で募金ができる仕組みです。 あなたに代わって、スポンサー企業が寄付をするのであなたには一切お金がかかりません。 バナーをクリックしてその先に表示される案内に従って、クリックを頂けましたら幸いです。 こんな形で誰かの命が救われて笑顔が見れたら素敵なことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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