見透かされる
1994年9月2日エリオスには脱帽だ。いつものようにエダの家に集りみんなでだべっていた。エダ、イルマ、エリオスのメンバーでは特に気にすることなく話すことができるがそこに他の英語がペラペラのAFS生が集ると途端に話せなくなる。やはりいつもの言葉の壁が俺に立ちはだかるから。夜も遅くなりまたナイトクラブに行く話しになった。俺は例のごとく話せないことがネックになったので断るが英語を話せないことを行かない理由であるとは言えなかった。適当に踊れないからといっておいたらエリオスも行かないと言う。理由は足がまだ痛いから、と。あれ、エダの家に来る前はもう痛くないっていってはずなのに。。エリオスと家に帰って部屋に戻っているとエリオスがノックする。俺のベットに腰をおろし、じっと俺を見詰めてからなぜ今日みんなの誘いを断ったか理由を聞いてきた。理由は踊れないからだよ、しかし、エリオスは正直に言ってくれという。見透かされてる。なんで嘘ってわかったんだろう。。エリオスには正直に英語が話せないことが理由だと白状した。エリオスは納得したようにうなずいた。俺も聞く、「足はもう痛くないよね?エリオスはなんで断ったの?」「agirasが行かないからだよ。」痛いよ、その言葉。わざわざみんなには嘘までついてもらって。エリオスには俺がこの家にきてから本当にいろいろ気を使ってもらっている。なんかホントの兄貴のように感じる。~感想~あの時のエリオスの心遣いはほんとにうれしかった。去年仕事でメキシコシティーに滞在したときに会いに行きたかったが仕事の都合で無理だった。バスでほんの1時間ほどでいけたのに。でもいつかかならず会いに行くと決めている。