4400 未知からの生還者3「誘拐」
海外ドラマは第一話にチカラ入れたパイロット版(序章)を作ることが多く、最初だけ面白くて、後は尻すぼみってのが珍しくない。(まぁ、最初から面白くないドラマじゃ、どうしようもないわけで)まれにキャラの作り込みが上手く進んだり、魅力的な悪役の投入で格段に面白くなって行くこともあるけど、WOWOWで放送中の4400(フォーティフォーハンドレッド)3は、4400(超能力者達)と人類の対決色を強めたことで娯楽・アクション性が一気に高まった。 特に昨日観た「誘拐 Part1」は、予知能力を持つ少女をさらなる過去へ送り込むという仰天のラストで次回へ続き、期待を持たせた。もともとドラマは、未来人が過去から人類を誘拐し、超能力を植え付けて現在へ送り返してきた設定。本当は「人類の未来」を好転させるためのプロジェクトらしい。しかし、それで歴史を変えたらトンデモナイことになってしまうはず。もしプロジェクト幹部の祖先が予定外な死を過去に迎えてしまうと、親殺しという有名なタイムパラドックスが生じる。(パラドックスは最悪、宇宙崩壊を招くという映画もある)それでも未来人が歴史を変えたいということは、絶滅寸前、あるいは絶滅後に4400は送り返されたと思っていた。ところが、そういうことではないらしい・・・。前後編に分かれた今回の「誘拐」は、予告を見た感じ、問題のタイムパラドックスが絡む雰囲気なので興味深い。あるいは単に未来人の意図が、異なる時間軸を発生させるためのボランティアだったりして。