カテゴリ:日本語本
女副署長 松嶋智左
地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。 胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。 直後に封鎖された署内に動揺が走る。 犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。 副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。 留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、解けない謎。 元女性白バイ隊員の著者が女性警視の捜査魂を描く傑作。 (新潮社のwebページより転載) 著者は元白バイ隊員だそうですが、 警察内部の描写が詳細で目を見張ります。 警察小説ならぬ、警察署小説です(^^;) 私たち一般人にとって警察署のイメージは1つですが、 内部では刑事部や警備に分かれていているんですねえ。 日々、それぞれの仕事に誇りを持って当たる警察官。 お仕事小説としても楽しめました。 話は台風の最中に、よりにもよって警察署内で殺人事件が発生。 台風で警察署全員が出動なのに、事件の捜査が加わっててんやわんや。 台風の時って、警察官がこんなに大変なのは気がつきませんでした。 警察官の皆様に頭が下がります。 この小説、ミステリーとしても大変面白いです。 殺人事件が起きますが、なんと 防犯カメラに写っていないので、犯人がまったくわからない。 刑事課の敏腕刑事課長が乗り出してきて、 捜査を始めるが、犯人は五里霧中。 様々な人間模様が描かれる中、 最後に判明する、あっと驚く犯人。 そして何故防犯カメラに写っていないのかが、 納得の結末。 女副署長の活躍はかなり意外でしたが、 さすが、というべきなんでしょう。 警察小説として、読み応えが十分。 続編があるようなので、是非読んでみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月03日 20時13分56秒
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